「まんが雑談 お題」 - 最近買ったマンガ -2020年11月編-

最近買ったマンガ

最近買ったマンガ -2020年11月編-

あんかけ 最近どんなマンガ買いました?

タコワサ まずは『ブルーロック』(既刊11巻)かな。

あんかけ 「今のナンバーワンサッカーマンガ」みたいな広告やってますね。

タコワサ やたら色々PRやってるよね。

あんかけ 読んだ感じどうですか?

タコワサ 「サッカー日本代表がワールドカップで優勝できないのはエゴイストなフォワードがいないからだ」って前提で物語進めてるけどさ、そんなFWがいるだけで優勝できるならウルグアイもスウェーデンもとっくに優勝してますよ。

あんかけ ルイス・スアレスと我らが“ズラタン“ことイヴラヒモヴィッチの事ですか。

タコワサ 自伝も読んだけどズラタンほどのスケールを持ったエゴイストをわしゃ知らん。

あんかけ ワールドクラス(笑)

タコワサ その時点で破綻はしてるんだけど、

あんかけ だけど、

タコワサ まあファンタジーとして読んでみる。

あんかけ あくまでもサッカー見てる人間としては、日本人選手って海外ではセンターバックの評価が低くて、誰も世界レベルのCBになろうと思わないから。

タコワサ 優秀なサイドバックは排出してるのに。あそこは勤勉さが求められるから日本人には向いているのかもしれない。

あんかけ 海外で続けられてるCBは吉田麻也しかいなくて。

タコワサ ホンダや香川が去って各ポジションで世代交代進んでるのに未だに代表の一番手CB吉田麻也だしね。

あんかけ 僕は吉田麻也がイングランドでやれているのが不思議だと思ってる。フィジカルが大事な国なのに。

タコワサ 代表で最後に強い印象残ってるCBって闘莉王くらいか。ただ奴はFWとして期待されていた感じの方が強い。終わり5分は敵のゴール前に残ってろ! って。

あんかけ (笑)。まあスペインとかイタリアとかでも元々FWだろうとフィジカル強かったらCBにコンバートされますからね。

タコワサ 大事なのはフィジカル。

あんかけ 前回の「犯人たち事件簿」に続いて(笑) (※詳細は前回「スピンオフギャグマンガ」の回で)

タコワサ スペイン代表も変わってきたよ。ティキタカの時代は小さくて上手いのが多かったけど、今はデカくて強い奴ばっか。

あんかけ とりあえず「ブルーロック」に話戻しますか。

タコワサ 物語の結末をどうつけるかじゃないかな。俺まで2巻くらいまでしか読んでないけど。

あんかけ エゴイストかそうじゃないか以前に日本では点の取れないFWをめちゃくちゃ叩く文化がありますからね。

タコワサ 師匠とかはディフェンシブフォワードとかって呼ばれて頑張ってた。

あんかけ 柳沢とかは深夜の方が点を決めてるとか言われてる始末。

タコワサ 日本人メディアさんは決定力って言葉が大好きだからね。

あんかけ 僕が川崎でフッキになる前のウルクさんを見て、どんなに囲まれても前に行く意識が強かったんですよ。ただ当時はまだフィジカルが足りなかったから潰されたり苦し紛れのシュートで終わってた。

タコワサ そうなると交代させられるもんね。

あんかけ そう、日本だとそれが許されないから育たない。でも「ブルーロック」はマンガなんでね。

タコワサ 結局、点を決めさえすれば何でも許されるんだよ。エゴイストである前にそれ。エゴイストだろうとシュート外し続けたらどうしようもないから。

あんかけ (笑)

タコワサ 点を決める能力がある事が大前提よ。スアレスもズラタンもこの点においては絶対的だった。そうすりゃチームを自分のために作り替えれるし。ただそれで話は戻るけどウルグアイやスウェーデンはW杯で優勝したのかって話よ。ウルグアイは第1回のW杯で優勝しているけど、それは別の話としてね。

あんかけ スアレスはエゴイストではないじゃないですか。

タコワサ アヤックス時代はエグかったのよ。自分でガンガン行って結局決めちゃうんだけど。リヴァプール経てバルサでのプレー見てびっくりしたもん。「え、メッシにパス出すの!?」って。みんな丸くなって行く。

あんかけ 結局エゴイストのフォワードはいなかった説が。

タコワサ いたよ一人。ロマーリオ。

あんかけ (笑)

タコワサ ただ、奴の場合はエゴイストではなくただの自分勝手。

あんかけ 唯我独尊的な(笑)

タコワサ 試合前日どんなに酒飲んで女遊びをしても試合で点を決めれば文句はないんだろうってのを地で行ってた。

あんかけ 時代が違いますけどね(笑)

タコワサ とにかく「ブルーロック」終わり方。どうなるか見続けてやろうじゃない。でも今の俺のナンバーワンサッカーマンガは「GIANT KILLING」。


あんかけ 僕は『よんでますよ、アザゼルさん』(全16巻)。完結してる作品ですけど今読み始めたところです。

タコワサ 悪魔の物語だね。今世間では鬼のマンガが話題だけど。

あんかけ しょうもない能力を持った悪魔がひたすらやってきて、巻き添い事故が起こって。探偵ものではあるんだけど、もはやそこはどうでもいいみたいな。いい感じのギャグマンガですよ。

タコワサ まあ相手が悪魔だから何やっても許されるっていうあの価値観がね。

あんかけ しかもハエの悪魔ですしね。

タコワサ でもまあ、まずあの絵でしょう。悪魔ですって言ってあのファンシーな感じ。

あんかけ で体が2つあるのが面白い。

タコワサ こんなのこそ実写化すればいいのに。「暗殺教室」実写化するより。

あんかけ 日本の技術力では。

タコワサ いっそNETFLIXとかでやればいいのに。「デスノート」よりこっちをやれば事故らなかったかも。

あんかけ 問題は外人にあのシュールな感じが出せるかどうか。

タコワサ (笑)

あんかけ でもやっぱり「アザゼルさん」面白いです。いかれたキャラクターがたくさん出てくるんで。誰が主人公かもはや分からないけど(笑)。助手の女なんですかね(笑)

タコワサ アザゼルさんではない事だけは確か(笑)。呼ばれてるわけだし。


タコワサ あと買い出したのが『新九郎、奔る!』(既刊5巻)。このマンガ知ってる?

あんかけ 聞いた事ないですね。

タコワサ 作者なら知ってるはず。

あんかけ ああ、「パトレイバー」。

タコワサ そう、ゆうきまさみ先生です。そしてこれは「北条早雲」の話です。

あんかけ 誰?

タコワサ 小田原城でお馴染みの北条氏康。その北条家の祖です。ちなみに北条政子とこの北条家は別。だから後北条って呼ばれたりする。

あんかけ ほう。

タコワサ 時代的には「応仁の乱」前夜くらいから始まるの。しかし世の中的に北条家は全然フィーチャーされないよね。

あんかけ 当時の関東はど田舎でしたからね。

タコワサ 大河とかでも主人公になる事はないしね。

あんかけ 内容的には面白いんですか?

タコワサ まあ実績のある作家先生の作品だし安心して読めるよ。ただ時々英語喋る、現代語も入ってくる。「ウィンウィンの関係です」とかいっちゃったりする。

あんかけ 時代考証云々より読みやすさを重視してる感じなんですかね。

タコワサ そうだろうね。ただね、文字が多い。

あんかけ (笑)

タコワサ 最近のゆうきまさみ先生の作品ってセリフが長いのよな。パトレイバーの頃とかはもっと読みやすかった感じがある。ただ時代背景の説明とかが長くなるのはしょうがないだろうけど。

あんかけ それで京の人たちに「先の戦争」と呼ばれる応仁の乱がテーマなんですね。

タコワサ 始まりがね。ちなみに早雲は88歳まで生きたって言われてるの。

あんかけ 戦国時代では長生きですね。

タコワサ そうなの。64歳説ってのもあるけど、まあ長生きよ。だからマンガではどこまで描くのかには興味ある。

あんかけ そこ(笑)

タコワサ なんか、最近歴史物の何個か呼んでて『阿・吽』(既刊12巻)ってマンガも読み始めた。これは最澄、空海の話。これは平安だね。

あんかけ 「歴史物」ってテーマで一回話してみたいですね。

タコワサ そうね。多分後は「ヒストリエ」と「キングダム」の話くらいかもしれないけど(笑)

あんかけ (笑)


タコワサ 他に何か買ってる?

あんかけ そうそう、珍しく表紙買いしてしまった作品があるんですよ。

タコワサ ジャケ買い? なんて作品?

あんかけ これです『ケンシロウによろしく』(既刊2巻)。

タコワサ えーと、北斗の?

あんかけ スピンオフではない、と思うんですけど。

タコワサ 「ブラックジャックによろしく」の「よろしく」?

あんかけ 色々とかかってると思います。

タコワサ どんな内容なの?

あんかけ ギャグです。

タコワサ ギャグマンガなのね。

あんかけ 主人公がお母さんがヤクザの愛人になってしまったから復讐のために、まず「北斗の拳」を全巻読むところから始める(笑)

タコワサ イメージトレーニング?(笑)

あんかけ 結果指圧師になるんですけど。

タコワサ なんだそれ(笑)。え、それで終わり?

あんかけ これからどうするんですかね(笑)

タコワサ 指圧師になって終わってるの?

あんかけ 指圧師になって、弟子を取り始めました(笑)

タコワサ 読んだ作品は一子相伝でしょ(笑)

あんかけ なので先への不安感はあるんですけど。

タコワサ 不安と心配が混じる感じ。

あんかけ いや、表紙のパンチ力にやられましたね。

タコワサ 作者名は何これ、ジャスミン・ギュ?

あんかけ ジャスミン・ギュですね。

タコワサ 韓国系ではないのね。

あんかけ ちょっとよく分からないです。


タコワサ じゃあ、俺は、表紙というより帯で買ったマンガです。

あんかけ なんですか。

タコワサ 『紛争でしたら八田まで』(既刊3巻)。帯を書いているのが、あなたの敬愛している「ゴルゴ13」のさいとう・たかを先生ですよ。

あんかけ (笑)

タコワサ 紛争地区で「地政学」を使って事件を解決して行くって話なんだけど、基本プロレス技での解決場面も多い。要はフィジカルです。

あんかけ また(笑)

タコワサ 最近やたら地政学が叫ばれててさ。

あんかけ へー。

タコワサ 地政学の本を2冊くらい読んじゃったけどさ。要はさ、20世期は資本主義と共産主義どちらが優れているかの盛大な人類実験が行われてさ、結果は資本主義が勝ったわけだけどさ、近年は思想の戦いではなくて地政学的な戦いでしかないの。ロシアのクリミア併合とか中国の一帯一路とか。

あんかけ なるほど。

タコワサ それで気になって中でマンガでまで地政学かと思って手に取ったらさいとう・たかを先生も勧めて来た訳よ。買っちゃうよね。

あんかけ 内容は?

タコワサ 気軽に読めて楽しいよ。ちょっとプロレスの知識が必要なところがあるけど(笑)。主人公が学生時代に、寮部屋の同居人に「部屋で堂々とポルノ読むんじゃねー」って言われて「うるせー、こっちは武藤敬司の新団体で大変なんだよ!」って返すの、要はプロレス雑誌を読んでるって事。

あんかけ 分からないと笑えない。後昔の事だって事も理解できない(笑)

タコワサ そう、ただ話題も色々転々としてて、初めはミャンマーで次がタンザニア、イギリスというかIRAがらみ、今がウクライナ。テンポ良く進む。

あんかけ さいとう・たかを先生もIRAはよく扱ってましたしね。


タコワサ 『映像研には手を出すな』(既刊5巻)にもやっと手を出した。

あんかけ アニメ全部見たかったんですけど、ちょっとしか見れてないです。

タコワサ マンガ面白いね。

あんかけ 妄想がひたすら進んでいく。ただ実際にやってる事はただ絵を書いて動かしてるだけってのが面白いですよね。

タコワサ あれを男の子たちが主人公だった誰も見向きもしてくれないんだろうね。やっぱもう主人公たちは女の子にしないと誰も見てくれないんだろうね。

あんかけ そうでしょうね。

タコワサ しょうがないけどね。


■紹介マンガ

『ブルーロック』(既刊11巻)

『よんでますよ、アザゼルさん』(全16巻)

『新九郎、奔る!』(既刊5巻)

『阿・吽』(既刊12巻)

『ケンシロウによろしく』(既刊2巻)

『紛争でしたら八田まで』(既刊3巻)

『映像研には手を出すな』(既刊5巻)

「まんが雑談 お題」好きなマンガ -スピンオフギャグマンガ編-

スピンオフギャグマンガ編

好きなスピンオフギャグマンガ

あんかけ 前回はギャグマンガの話しましたけど、最近スピンオフのギャグマンガって増えてますよね。

タコワサ 例えば?

あんかけ 『金田一少年の事件簿』のスピンオフの『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』とか。

タコワサ それなんか聞いたことある。

あんかけ なので今回はスピンオフ系のギャグマンガの話で行きましょう。

タコワサ ルーツってなんだろう? パッと思い出すのは『鋼の錬金術師4コマ』かな。

あんかけ 確かに、あれは面白かった。

タコワサ 本編はあんなにシリアスなのに、完全にギャグに振り切って。まあ、その才能は後に「百姓貴族」で遺憾無く発揮されるわけだけど。

あんかけ でも、スピンオフでのギャグ展開のルーツって何ですかね。

タコワサ 多分、『ろくでなしBLUES』の中でたまにやってた『ろくでなしぶるーちゅ』だと思う。

あんかけ ありましたね。突然頭身が変わるやつ。

タコワサ でも最近スピンオフ系は確かに増えてる感じはあるかも。ファンが付いてる物はある程度数字読めるからだろうね。

あんかけ そう言った出版事情はいいですから(笑)


タコワサ 一番話題になったのは何だろう?

あんかけ 僕は『賭博黙示録カイジ』のスピンオフである『中間管理録トネガワ』でブーム来た感じを受けましたね。

タコワサ 脇役をメインに据えて一作品作るという妙案! さらに調子に乗って『1日外出録ハンチョウ』を続ける始末!(笑)

あんかけ そう(笑)。しかも作品の中で「安易なスピンオフで売ろうとするな」的な自虐ネタも自分たちで言っちゃうし。あれはズルい(笑)

タコワサ 卑怯だよね。面白いに決まってる(笑)

あんかけ 「トネガワ」は普通にマナーの話をするだけなのに面白いっていう。「帝愛」って組織がメチャクチャだから。本当にズルい(笑)

タコワサ そうよな、あの会長だもんな。利根川の中間管理職っぷりには悲哀すら感じるよね。

あんかけ 何故か先生って呼ばれてますしね(笑)

タコワサ で、次に班長でしょ。底辺の人の楽しみを満喫できる。

あんかけ 僕の周りだと「ハンチョウ」と「トネガワ」を知ってから本家の「カイジ」に入る人間が結構いて。

タコワサ 入り方が逆(笑)

あんかけ まあ「カイジ」自身は古いですからね。

タコワサ でも、ある意味エピソード0だから問題はないのか(笑)

あんかけ 「ハンチョウ」はまだ続いてますけど「トネガワ」に関しては終わらせ方は楽ですからね。

タコワサ モノローグはナレーターだけで十分だよな。みんな結末は知ってるし(笑)

あんかけ そう(笑)

タコワサ でもさ、「トネガワ」出てやられたなって思ってたのに、まさか「ハンチョウ」に続くとは思ってなかったよ(笑)

あんかけ 「カイジ」の1部はトネガワと会長しかいないし。第2部は班長しかいないし。もう行けるキャラがいない。

タコワサ カイジをエスポワールに連れていく男いたじゃん。遠藤だっけ。奴でもう一作行ける。

あんかけ アイツを主人公にしたら「ウシジマくん」になっちゃいますよ(笑)

タコワサ いや福本伸行先生なら。ウシジマくん超える傑作を描いてくれる(笑)。だってカイジって最初、メルセデスのエンブレムをへし折ってコレクションしてるんだよ。あれほどのクズ描写って普通思いつけないよ(笑)

あんかけ 第1話ですよね(笑)。高い車でエンブレム無いのはああやって被害にあってたのかってなんか納得してしまった(笑)


タコワサ 他にどんな作品あるかね?

あんかけ 最初にあげた『金田一少年の事件簿』のスピンオフの『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』は、笑いました。

タコワサ 読んでないんだけどさ、「水曜日のダウンタウン」でミスターサスケを呼んでやっと達成したトリックを実証する的な内容って聞いたんけど。そんな感じなの?

あんかけ フィジカル。やはり犯人はフィジカル(笑)

タコワサ 「犯人たちの事件簿」って「水曜日のダウンタウン」の検証より前に描いてたの?

あんかけ 多分、「水曜日のダウンタウン」が先じゃないですかね。

タコワサ それ見て自分たちで開き直って描いちゃったのかな。

あんかけ そうだと思いますよ。

タコワサ あれは先生本人が描いてるの?

あんかけ いえ、全然違う人が描いてますよ。だって本人はあの団体のマンガばかり描いているじゃ無いですか。

タコワサ うん、団体名は出さない方向で行こう。

あんかけ で、「犯人たちの事件簿」は、どうして殺したかとかは全て放っておいてる。

タコワサ そこはどうでもいいのね(笑)

あんかけ そう、そしてモーターボート借りるのに10万かかるからこれは高校生にはキツイとか。そんな事ばっかやってるんですよ。

タコワサ (笑)。本人公認のツッコミをしてるわけだね。

あんかけ 後、やはり初期の「金田一少年」はちょっとおかしくて(笑)。タロット占いで実行するとか、スキー場のゴンドラに吊るすとか、風車の上に乗せるとか。

タコワサ 壮大な計画ね(笑)

あんかけ 確かにシャーロック・ホームズとかもそういった場面は多いけど(笑)

タコワサ 見た目のインパクト重視だからね。

あんかけ でも結局実行はフィジカル(笑)

タコワサ (笑)

あんかけ 他に面白かったのが、ある村で殺人鬼がこうやって現れるっていう悪い伝説があるって、地元の子供たちが突然言い始める。そのために毎日通っておじさんが噂を広めてたっていう(笑)

タコワサ 不審人物極まってる(笑)

あんかけ ちょっとこの話は秀逸。でもやはり作品全体は暴力(笑)

タコワサ (笑)。でも「金田一少年」本編をもう大分忘れてるから、それ読んでからのぞまないとね。

あんかけ その件ですけどね、電子版でズルい仕掛けがあるんですよ。

タコワサ 何なに?

あんかけ ミックス版があるんですよ。

タコワサ な、なんだってー!

あんかけ その返しは(笑)。同じマガジンですけど。

タコワサ つまり、本編読んだ後に「真の解決編」を読める、と。

あんかけ これはね、奴らはいい商売を見つけましたよ(笑)

タコワサ これは堂本剛主演でもう一度ドラマ化しないとダメだな。

あんかけ 松本潤版かもしれない。

タコワサ でもまあ、電子版だからできた荒技だね。

あんかけ 本屋だと並べて置くしかないですけど、そもそも今だと「金田一」の方が無いパターン多そうですしね。

タコワサ 本屋の棚と言えばさ、今日近所のジュンク堂行ったらさ「バキ」と「BEASTERS」が一緒の棚にまとめられてたの、「あ! 板垣親子棚だ!」って思っちゃったよ。

あんかけ 絶対店員狙ってますよ(笑)

タコワサ ただ、どれくらいの人に伝わってるのかな。

あんかけ 割と知られて無いかも。


タコワサ 「金田一少年」で思い出したけど、『名探偵コナン』のスピンオフで『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』ってのもあるよね。

あんかけ あれはまだ読んでないんですよ。

タコワサ シュール系ですよ。別にまだ犯行はしてないの。それで、最初の掴みがさ、犯沢さんが米花町駅で電車を降りるの、そしたら周りの乗客が、「ここは米花町だぞ!」「死ぬ気か!」とか大騒ぎするところから始まるの。

あんかけ (笑)。電子版調べたら、やはりこれを読んだ人は「犯人たちの事件簿」を読んでますって表記出てます(笑)

タコワサ ある意味連作だからね(笑)。でもさ、「コナン」読んでる人って「金田一少年」も読んでるのかな?

あんかけ どうでしょうね。雑誌が違いますからね。

タコワサ サンデーの「コナン」とマガジンの「金田一少年」だもんね。ちなみにジャンプで推理物って言うと何になるかな? 「デスノート」かな、これある意味「犯人の犯沢さん」だもんね。

あんかけ あんまり出てこないですね。

タコワサ 最近だと「虚構推理」ってマンガやってたけど、あれは妖怪物だしな。

あんかけ 「幽遊白書」!

タコワサ いやいや推理しとらんがな(笑)。これも結局暴力で解決してるから。

あんかけ 一応、妖怪探偵でしたけど。まあこれも結局はフィジカル解決。


タコワサ 俺は『ドラゴンボール』のスピンオフの『ネコマジン』くらいかな。ヤムチャに転生するやつとかあるけど、押さえて置くべきはやはり「ネコマジン」の方。

あんかけ 「ネコマジン」?

タコワサ ネコのマジンが好き勝手に生きているっていうギャグマンガ。

あんかけ そのままじゃ無いですか。これはドラゴンボールなんですか。

タコワサ 途中からやたらとドラゴンボール関連のキャラが差し込まれてくるの。ベジータとかネコマジンと戦うんだけど、強敵って分かった途端、携帯取り出して用事があるって言って帰っちゃうの。

あんかけ (笑)

タコワサ 最終話でこのネコマジンの師匠が悟空だって判明するの。そして最後は昭和のオチ。

あんかけ これは本人が描いている?

タコワサ 鳥山明本人が描いてるの。ある意味ドラゴンボールの後日談。ただちょっと設定違うからパラレルワールド物かな。

あんかけ 気楽に描いてる感じなんですね。

タコワサ やっぱりスピンオフ系は気軽に楽しみたいよね。


■紹介マンガ

『鋼の錬金術師』

『鋼の錬金術師4コマ』

『賭博黙示録カイジ』

『中間管理録トネガワ』

『1日外出録ハンチョウ』

『金田一少年の事件簿』

『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』

『名探偵コナン』

『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』

『ドラゴンボール』

『ネコマジン』

まんが雑談 - お題 「好きなマンガ -ギャグマンガ編-」

ギャグマンガ編

好きなギャグマンガ

タコワサ 相変わらずコロナコロナでウンザリするから今日は明るいテーマで行きたい。

あんかけ じゃあギャグマンガで行きましょうよ。思い出に残ってるギャグマンガ。

タコワサ いいね。

あんかけ まず、僕としてはギャグマンガと言えば、『魁!!クロマティ高校』(全17巻)。

タコワサ 名作ですな。

あんかけ ちょっと古めですけど。

タコワサ 日本の男の子たちに「ボヘミアン・ラプソティ」を見る遥か前からフレディの存在を伝えてくれていた偉大な作品だよね。

あんかけ 僕も正直当時はフレディ・マーキュリーの事知らないで読んでましたもん。

タコワサ 知らないで見たら、ただの髭の生えた半裸のオッサンだもんな。

あんかけ 高校生だって言い張ってますからね(笑)

タコワサ 物語はゴリラとかロボットとかフレディが中心だったよね。

あんかけ 最近読み返してるんですけど、フレディが何も喋らないけど話はどんどん進行していくあの感じがとても良い(笑)

タコワサ 今にして思えば元祖無言キャラだったなフレディ。

あんかけ いえいえ、元祖は「ゴリラーマン」ですよ(笑)

タコワサ そうだ、忘れてた(笑)

あんかけ 「週刊少年マガジン」で掲載されてましたよね。

タコワサ やっぱり雑誌にはそれぞれ看板になるギャグ漫画ってあるよね。マガジンと言えば「クロマティ高校」だわな。

あんかけ 「週刊少年ジャンプ」と言えば「ピューっと吹く!ジャガー」みたいな。

タコワサ やっぱりギャグマンガは不可欠なんだね。ある意味で雑誌の顔。

あんかけ 「月刊アフタヌーン」支えてたのは「ハトよめ」ですよ。

タコワサ 支えてたのか(笑)

あんかけ 僕は「週刊ヤングマガジン」をメインに読んでたんですけ、ヤンマガだとギャグマンガはいくつかありましね。

タコワサ 例えば?

あんかけ 僕が読んでたのは『アゴなしゲンとオレ物語』(全32巻)。

タコワサ あったね。

あんかけ 基本下品な内容でしたが。

タコワサ ギャグはどうしても下品になってしまう。

あんかけ そう、ただそんな中で「クロマティ高校」は下品ではなかった。

タコワサ 若い頃下品なマンガ描いてたけど、歳とってから下品さがマイルドになる先生はいあるよね。久米田康治先生とか。『行け!!南国アイスホッケー部』の頃はどうしょうもなく下品だったけど、最新作の『かくしごと』とか少しほっこりする。

あんかけ ヤンマガだと「アゴなしゲン」の前に『行け!稲中卓球部』(全13巻)がある(笑)

タコワサ 下品の極みな(笑)

あんかけ 「稲中」は今の若者が見ても笑うはず。

タコワサ 時を超える力はあるよね。ただ、「稲中」って読んでいたって声を大にして言いにくい作品だよね(笑)

あんかけ ただ、みんな間違いなく読んできてますけどね(笑)

タコワサ 第1巻の全員の顔の目に黒棒入ってるあれね。少年Aとかで表示される時の。最近あの表現見ないよね。

あんかけ 今は顔全体にモザイクかけちゃいますからね。

タコワサ 初めて読んだギャグマンガの記憶って「稲中」?

あんかけ 「稲中」か『今日から俺は!!』のどっちかですね。ただ一番のお気に入りは「ハトよめ」ですけどね。

タコワサ また出た、「ハトよめ」愛(笑)。「ハトよめ」は今度改めてちゃんと話そう。俺も一気に買って今楽しく読んでるところだから。2021年ごろに改めて「ハトよめ」特集。

あんかけ 新春とかで?(笑)


タコワサ 俺は『Dr.スランプ』(全18巻)から始まる。少年マンガでは。

あんかけ 僕はアニメでしか見たこと無いですね。

タコワサ 連載開始は1980年だからね。実は今年連載開始40周年だった。

あんかけ 昭和ですね。

タコワサ 俺はジャンプ本誌のリアルタイムは「ドラゴンボール」だったから後から読んだんけどね。そこで気づくわけよ、ピッコロのルーツはニコチャン大王だったって事に。

あんかけ 大分キャラは違いますけどね(笑)

タコワサ でもさ、改めて考えてみたわけよ、この作品を。AIロボットが人間を超えた存在としているわけですよ。これは「シンギュラリティ」が提示されていたのよ、40年も前に。

あんかけ 確かに超えてたけど(笑)

タコワサ 更にロボット同士で結婚してたしね。

あんかけ 未来ですね。

タコワサ 造形に関してもグレーな時代だったし。だって空豆タロウの父親なんて完全にクリント・イーストウッドなのよ、「ダーティ・ハリー」の頃の。

あんかけ おおらかな時代(笑)

タコワサ もう古典作品だよね、「Dr.スランプ」って。ただジャンプの流れって鳥山明が作ったと言っても過言では無いと思う。ギャグは「Dr.スランプ」、バトルは「ドラゴンボール」って。

あんかけ 「Dr.スランプ」から「すごいよマサルさん」の間ってどんな作品あります?

タコワサ 「ついでにとんちんかん」とか「燃える!お兄さん」とか「王様はロボ」とか色々あったけど、ただ。実は「Dr.スランプ」前から「こち亀」はあったけどね。

あんかけ そして「マサルさん」登場して「ジャガー」に続いて。

タコワサ まあ、言ってしまえば「魁!!男塾」もギャグマンガだからね。初期のサンドイッチマンがひたすらネタにしてたけど(笑)

あんかけ 「男塾」って途中から変わりましたよね。インフレバトルマンガに。

タコワサ 民明書房の文献をひたすら紹介するマンガになったからね(笑)

あんかけ でも、「Dr.スランプ」はSFだし、下品だし色々混じってすごい。

タコワサ アラレちゃんはヒロインなのにうんち持ってますからね(笑)

あんかけ 子供たちはうんこ大好きですからね。

タコワサ ほんとテンション一気に上がるよね。子供たち(笑)。だから「コロコロコミック」大好きなんだろうな。

あんかけ 僕、コロコロは読んでなかったんですよ。「ドラえもん」に興味がなかったから。それよりロックマンとか餓狼伝説のスピンオフマンガをやっていた「ボンボン」の方を読んでました。

タコワサ ガンダムは元々ボンボンだったよね。

あんかけ BB戦士とかVガンダムとか。後々知るとヤバいマンガ(笑)


タコワサ マガジン作品にジャンプ作品か。次は?

あんかけ 思い出に残ってるのは『ジャングルはいつもハレのちグゥ』(全10巻)。

タコワサ 「ハレグゥ」ね。

あんかけ TVアニメで知って、その後マンガを読みました。

タコワサ 数少ない、黒人が主人公のマンガだね。今年はBLM(Black Lives Mattter)が騒がれたしね。

あんかけ あまりそこまで考えてなかった(笑)

タコワサ ある意味、あのマンガも白人(の女の子)に虐げられる黒人(の男の子)の話だし。

あんかけ いやいや(笑)

タコワサ 「ハレグゥ」は「月刊少年ガンガン」か。「魔法陣グルグル」ってのもあったよね。

あんかけ 「グルグル」の方は読んで無いです。

タコワサ 「ハレグゥ」はどこが好き?

あんかけ 出てくるキャラクターが全員イカれてますから(笑)。ストーリーが面白いとかではなくて、単純に出してくるキャラが強烈なのばっか。

タコワサ そうね、主人公が唯一まともかと思ったら、奴も奴で大概だしね(笑)

あんかけ 主人公はツッコミ役なはずなのに(笑)

タコワサ 状況をひたすら突っ込んでいく。途中からボケに回る感じね。

あんかけ で、ヒロインが、ってヒロインなのか? グゥが、ただただ主人公に苦労させる事を生き甲斐にしている(笑)

タコワサ アイツの正体を未だに知らないんだけど(笑)

あんかけ まだ判明していないはず。

タコワサ 初めは美少女だったんだよね。

あんかけ 目キラキラしてて、一晩経ったら目が死んでた(笑)。で、「顔が違うじゃねーか」ってツッコミ(笑)

タコワサ そこから彼の苦労が始まるのよな(笑)。作者の金田一蓮十郎先生って男性? 女性?

あんかけ 女性ですね。

タコワサ 女性なんだ。てっきり男性作家が過去に出会った女性の苦労話をアレで発散してたのかと思ってた(笑)。まあ女の子は得体が知れないっていうメッセージだったのかね(笑)

あんかけ 得体が知れなすぎですけど(笑)

タコワサ やっぱり女性作家の方が恐ろしいわな(笑)

あんかけ 女性作家の作品って主要人物も平気で殺してしまうから僕は好きですよ。「ハガレン」とかもそうだし。

タコワサ そういう見方だと「鬼滅の刃」の作者も女性か。


タコワサ 個人的にギャグマンガで絶対に外せない作品が『かりあげクン』(既刊65巻)なんですよ。

あんかけ アニメにもなってましたよね。

タコワサ アニメとかどうでもいい(笑)

あんかけ アニメ化でストーリーがダメになったとかですか?

タコワサ いや、ストーリーなんか無いよ。あのマンガ(笑)

あんかけ (笑)

タコワサ 俺の人格形成において大きなウエイトをしめてる作品なの。俺がひねくれ者なのは多分この作品のせい。本がバラバラになるまで読んだもん。

あんかけ 紙の本の思い出(笑)

タコワサ 今でも思い出せるネタがあるのよ。

あんかけ どんな?

タコワサ 主人公のかりあげと同僚が社会人セミナーに行くの。そこで「人の嫌がる事を率先してしなさい」って講師が言ってるのよ。帰ってくるなり、同僚は課長の所に行って「例のほにゃらら商事の件は私に任せてください」って言うの。それで課長「助かるよ。あの案件面倒だったから」って返す。一方でかりあげは女子社員に虫のオモチャで嫌がらせしてるの、で、女子社員が言うの「なんで人の嫌がる事をするのよ!」って。それ見て課長が「アイツは何を学んできたんだ」って言うネタ。

あんかけ 嫌がる事ね(笑)

タコワサ これ読んで子供心に、こうやって言われた事を素直にすぐにやる人間が出世するのが世の中なんだろうなって思ったの。それが嫌だなって。

あんかけ 反骨精神(笑)

タコワサ そう、それで生き辛い世の中に自らしてしまった。

あんかけ だめじゃ無いですか(笑)

タコワサ wiki見たら既刊65巻ってまだ続いているらしい。俺が子供の頃に読んでた頃は12巻くらいだったかな。

あんかけ 65巻は今年出てるじゃないですか。しかも2冊出てる。

タコワサ 正直「かりあげクン」は俺の中ではもう思い出の中のマンガだから、新刊とか興味が無いの(笑)

あんかけ このキャラクター、最近どこかで見た気がしますけどね。

タコワサ 確かちょっと前にJRの駅なか広告とかでかりあげくん使われてたりしてたよ。

あんかけ それで見たのかも知れない。

タコワサ それにね、実は「かりあげクン」連載開始が1980年だから「Dr.スランプ」と同期ですよ。40周年。

あんかけ 今も連載中ってのがすごい。

タコワサ コロナじゃなかったら多分大々的にキャンペーンやってたはずだよ(笑)

あんかけ 今ネットで見たらローソンの「からあげクン」とコラボしてるみたいですよ。

タコワサ え、ダジャレなの。

あんかけ あ、やよい軒でも。

タコワサ マジか! 知らんかった。

あんかけ あ! でももう10月で終わっちゃってたみたいです。

タコワサ コロナのせいで外出減ったから全然気づかなかったわ。ほんと早く思ってほしいわコロナ。

あんかけ 結局最後もコロナの事を(笑)


■紹介マンガ

『魁!!クロマティ高校』(全17巻)

『アゴなしゲンとオレ物語』(全32巻)

『行け!稲中卓球部』(全13巻)

『Dr.スランプ』(全18巻)

『ジャングルはいつもハレのちグゥ』(全10巻)

『かりあげクン』(既刊65巻)

まんが雑談 - お題「連載中マンガ - 10巻まで編 -」

連載中マンガ - 10巻まで編 -

■10巻以内で連載中の作品

あんかけ まず出てきたのが『波よ聞いてくれ』(既刊8巻)。

タコワサ 前にも触れてる気がするけど(笑)

あんかけ そう。ただ、月刊誌で進行ペースが遅いから、オススメしやすい。

タコワサ 最新巻は舞台の札幌で地震が起こり停電になったあたりだよね。

あんかけ 前巻で地震起こって、今回の巻で地震後ってところですね。

タコワサ 今も札幌住んでる知り合いに話聞くと、実際にあった2018年の停電とかやばかったらしいからね。

あんかけ 東日本大震災時の計画停電以来の状況だったらしいですね。

タコワサ 札幌なんて、冬に電気無くなったら生きるか死ぬかの問題だもんね。暖を取れないと。

あんかけ 石油ストーブで備蓄があれば、そこは大丈夫そうだけど。でも「波よ聞いてくれ」の中でもありましたけど、電化が進んでる家ほどやばいって話ですね。

タコワサ 「波よ聞いてくれ」は前にも話題に上った気がするけど、具体的に作品の話をあまりしていない気がする。

あんかけ そうですね、だいたい札幌の話ばかりしてる気が(笑)

タコワサ 俺もあの作品は好きだけど、なんで面白いと思ってるんだろう。買って読んでるんだけど。

あんかけ まず、僕たち二人ともラジオが好きじゃ無いですか。

タコワサ そうね。二人とも未だに「伊集院光の深夜の馬鹿力」リスナーだしね(笑)。俺は週に10番組くらい「radiko」のタイムフリーで聞いてる。ほんとあれ便利。安いし。

あんかけ 僕は、twitch配信とかがメインです。配信系でラジオ形式で話している人が結構多いんでそれを聞いてますね。プロゲーマーが雑談をラジオ風に話しているのを好きでよく聞いてますね。

タコワサ 考えたらラジオがテーマのマンガってこれまでなかったか。

あんかけ 映画だと三谷幸喜の「ラヂオの時間」とか。

タコワサ あの頃までの三谷幸喜は本当に面白かった。西村雅彦さんと近藤芳正さんの二人芝居「笑の大学」とか名作だった。今はもう……。

あんかけ ラジオの話に戻っちゃうんですけど、90年代って「オールナイトニッポン」に対抗するため、各地方局が気合入ってて。FMではTeam nacksのメンバー使って下ネタ番組やってたり。昼は真面目なアナウンサーなのに、深夜にひたすら下ネタ言ってたり。当時の北海道の深夜ラジオなんて、多分今の基準では放送すら許されないほどの下ネタでしたよね(笑)

タコワサ 深夜だし、地方だしってやりたい放題やってた感じだったね(笑)

あんかけ 北海道の深夜テレビも酷かったですからね。おっぱい出しすぎて怒られて、それで始まったのが旅する「水曜どうでしょう」ですもんね(笑)

タコワサ 元々大泉洋さんも色々酷い事やらされてたよね。

あんかけ 大泉洋さんはすすきの風俗レポーターでしたからね(笑)

タコワサ その流れで、拉致られて旅をしてたのが「どうでしょう」。それが今では紅白の司会ですよ。大泉洋さんも出世したもんだね(笑)

あんかけ 東京の深夜ラジオって、これから売れる芸人さんとかタレントさんが頑張るところですけど、北海道の深夜ラジオってただのカオスで。だから「波よ聞いてくれ」みたいな番組は北海道だとあってもおかしくない雰囲気があるんですよ。

タコワサ スポンサーの無い番組なら尚更ね。「波よ聞いてくれ」に関しては、主人公のミナレがいいキャラしてる。あの人のラジオなら聞いてみたい。

あんかけ 「波よ聞いてくれ」のモデルになってるラジオ局は時計台の隣にありますからね。

タコワサ 「期待して見に行くとがっかりする」で有名な時計台のね。

あんかけ そう、藻岩山ラジオは時計台ラジオですよ。

タコワサ 作者の沙村広明先生って札幌出身なのかね?

あんかけ wiki情報だと千葉県出身。で多摩美術大学ですね。

タコワサ え、札幌と接点無いの?

あんかけ みたいです。

タコワサ 地元民じゃなきゃ藻岩山にラジオ局建てようとか考えないよ。なんでだ?

あんかけ 札幌に縁もゆかりもないっぽいのに、札幌ど密着な作品ですよね。

タコワサ 出てくる人間も濃いし。

あんかけ キャラマンガですよね。ジャンプ作品っぽい。

タコワサ ギャグだよね。出てくる全員が。みんなおかしい。

あんかけ 作品の作り方は良いパーツを並べた感じ。

タコワサ 変な作品だよ(笑)

あんかけ アニメもやってたし、ある程度名前は知れるようになった気がしますね。


タコワサ 俺のオススメは、連載中で軽めの作品から始めますが『SPY×FAMILY』(既刊5巻)だね。多分ほっておいても売れるだろうけど。読んだ?

あんかけ 宣伝とかで良く目にして、読もうかなと思ってたけどまだ読んでないです。

タコワサ スパイの父親、超能力で人の考えが読める娘、殺し屋の母親って三人が、結婚して生活をするって話。父と娘には血のつながりがないけどある事情で一緒になってるの。ただ本格スパイものではないのよ。「娘のほのぼの学園コメディ」です。

あんかけ なるほど。

タコワサ で、お互いの素性を知らずに生活していく系。昔「Mr.&Mrs.スミス」って映画があって、ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの、そんな感じ。

あんかけ ありましたね、そんな映画。

タコワサ ただ、スパイ物として期待して見ると失敗する訳なのよ。俺は「007」シリーズも「ミッション・インポッシブル」シリーズも全部見てますが、あれとは違う。基本的にスパイ物ではないです。ファミリー物。

あんかけ ファミリー物なんですか。

タコワサ そう、小ちゃい女の子が変な事してほのぼのする感じ。これは「よつばと!」に近いのかな。

あんかけ 結局はほのぼの系なんですね。

タコワサ 「鬼滅の刃」より全然ほのぼのしてますよ。1話で家族が惨殺されてたりはしない(笑)

あんかけ 伊集院光も言ってる家族が惨殺されてる話を子供に読ませるのはどうなのっていう(笑)。まあ、昔のゲームで「ドラゴンクエスト」とか「テイルズオブ」とか家族惨殺されてたり村ごと壊滅させられますからね。

タコワサ 魔王がちゃんと魔王の仕事してた時代ね。

あんかけ 「スパイファミリー」はアニメ化してるんですか?

タコワサ いままだ5巻だけどもう話は進んでるんじゃないか。アニメ化って約3年かかるって話だから。


あんかけ 僕は「波よ聞いてくれ」の話ができて満足なので、どんどんオススメ行ってください。

タコワサ そう、じゃあ次のオススメがね『昭和天皇物語』(既刊6巻)ですよ。内容はタイトル通りね。昭和天皇の物語。

あんかけ わかりやすい(笑)。作者の名前を知ってる気がする。

タコワサ 「月下の棋士」描いた能條純一先生です。

あんかけ ああ。

タコワサ 「セクシーギャル」とか麻雀マンガとか描いてた能條先生が天皇の話を描いてる訳です。

あんかけ 言い方(笑)

タコワサ 俺は思想的に右も左もないんだけど、一人の人間としての昭和天皇を生い立ちから丁寧に描いてくれてるからしっかりと読める。昭和生まれとして、読んでおくかとね。

あんかけ (笑)

タコワサ 教科書で習った近代日本を当事者の目線で追っていけるのが良い。能條先生だから面白く読める。国民全員に給付金と一緒に配っても良いマンガだと思う。

あんかけ でも、色々と難しいですよね。右とか左とかの話も入ってくると。

タコワサ そう、だから単に一人の人物の物語として捉えるべき。

あんかけ 気を付けないといけないやつ。

タコワサ 国とか国家が絡むと途端に難しい話になる。今Netflixで「ザ・クラウン」っていう元はBBC制作のドラマ見てるんだけど、これは英国のエリザベス女王の話だけどさ。ただ、ドラマとして、物語として見るべきだよね。描いた人、作った人の思想が乗ってくると一気にバイアス働いてしまうし。

あんかけ 国だ天皇だ国王だって話は、一種のタブーに近いですからね。語っちゃダメって風潮が強いですよね。

タコワサ そう、是か否かで語っちゃうとトラブルの元だからね。


あんかけ 次のオススメは?

タコワサ 重めの作品の次は軽く読める作品、『とんがり帽子のアトリエ』(既刊7巻)だね。これはね、とにかく絵がきれい。

あんかけ 調べたらありました。最近はいいですね、1話無料とかで結構見ることができるのが。

タコワサ 立ち読み感覚でね。BOOKOFFは制作側に何も入らないからいらないんだけど、読める機会は欲しいんだよね。面白ければ続けて買うからって。

あんかけ 当たり前ですけど、やっぱ試さない事には始まらないですからね。

タコワサ それでさ、マンガって絵が大事だなって改めて思う作品なのよ。冨樫義博先生のラフとか1ページテキストのみとか見た後だと特に。

あんかけ 比べるところが(笑)

タコワサ 最近の中では群を抜いて上手いと思う。

あんかけ ちょっと読んだ感じ、最近では珍しく背景を頑張るところと頑張らないところをしっかりと割り切って描いてる感じですね。

タコワサ 物語は魔法使いの弟子が主人公で、魔法陣を書いて魔法を使うタイプのファンタジー作品。

あんかけ 魔法陣とか詠唱とかいつからあるんですかね。

タコワサ 魔法の詠唱が一般的になったのって「スレイヤーズ」からだと思う。ライトノベルだけど。

あんかけ 「スレイヤーズ」って出た当初はまだライトノベルって文化がなかったですよね。

タコワサ あるにはあったのよ。元々の話だと日本では「ロードス島戦記」とか「ヴァンパイアハンターD」とかかな。一般小説との対比の意味でライトノベルって呼ばれ方はしてたけど、ジャンルとして確立はしてなかった。何せまだ未発達のジャンルカテゴリーだったから数が少なかった。

あんかけ ゲーム系だと魔法詠唱ってないじゃないですか。「FFⅣ」でやっと発動時間的な概念が生まれて。メテオいつまでかかるんだよみたいな(笑)

タコワサ そう、発動前に敵に倒されちゃったりね(笑)

あんかけ だから発動早い魔法連打してた方が有効的な。

タコワサ ゲームの魔法を視覚化して、詠唱もあったのが「ダイの大冒険」ですよ。

あんかけ あれって詠唱ありましたっけ?

タコワサ 初期はね。ラナリオンって雨雲呼ぶ時とかポップが詠唱してた。で、この「とんがり帽子のアトリエ」では魔法陣にちゃんと意味があるのが面白いのよ。気軽に楽しめる作品。


あんかけ ほのぼの系に天皇の話に魔法ファンタジー、そして次は?

タコワサ じゃあ次は『百姓貴族』(既刊6巻)の事を話しますか。

あんかけ 急に農業(笑)。まだ連載してたんですか、このマンガ?

タコワサ 絶賛連載中でございます。完結するのかもわからない。気がついたら最新刊が出てる感じ。

あんかけ 僕も途中まで読みましたよ。牛を家で飼うとどうなるかとかの話とか好きでした。

タコワサ ただ、これを読む前に「鋼の錬金術師」を読んでもらいたい。

あんかけ 「トリキの錬金術師」でも話題にあがった。

タコワサ あんなの全然錬金術師じゃない。アルの声優も言ってたけどそもそも「等価交換」の概念がない。

あんかけ やってた方も多分そこまで考えてない(笑)

タコワサ 戻るけど、「銀の匙」も読んでおいた方がいい。そしたらその原点がこの「百姓貴族」だと理解できる。

あんかけ 僕も両方読んでますね。

タコワサ そう、そしたら分かるの。「真の荒川弘」(女性)がここにあるって。

あんかけ (笑)

タコワサ 農家というか牧畜を産まれた時から見てるからこそ、「命ってなんだ」っていうテーマの作品を描けたんだと思うの。ただ、作品の後半は親父さんのとんでもエピソードが中心になってるけど(笑)

あんかけ そうですね(笑)。狩猟系のマンガ、例えば「山賊ダイヤリー」とかAmazonプライムでやってた東野幸治と今田耕司がやってた、なんでしたっけ?

タコワサ 「カリギュラ」の「東野 鹿を狩る」ね。

あんかけ そうそれ。ああゆうの見て、子供には屠殺系の物はしっかりと見せたいとは思いましたね。

タコワサ ある意味でそれは「食育」だよね。食べ物とは何か、食べるとは何なのかを教えるのは大事。

あんかけ 住んでる近くに品川屠場があって、見れるのかと思ったら見させてくれなくて。

タコワサ 予約制とかなの?

あんかけ 人のブログとかで見てきたっていうのはあるんですけど、団体とかで交渉をしないとダメっぽいんですよ。

タコワサ そうなんだ。

あんかけ いつか息子を連れて行きたい。勉強のために。

タコワサ 昔は動物番組とかでも動物が動物を狩るシーンとか普通に流してたけどさ、最近だとダメなんでしょ。むしゃむしゃってお食事してるシーンとか。

あんかけ 「鬼滅の刃」で首が飛ぶのを見慣れてるのに。見せてもいい気がする。

タコワサ 「どうぶつの森」とか本来は過酷な生存競争が行われていなければならないのに、呑気に世間話とかしてるからね。ライオンとシカが。

あんかけ あれは野生動物ではないので(笑)

タコワサ でもさ、見てた動物番組で世代が分かるよね。「わくわく動物ランド」なのか「動物奇想天外」なのか「志村動物園」なのかで。

あんかけ 僕、動物番組全然好きではなかったんですよ、だから見なかったですね。テレビでやってたらチャンネルを変えてました。

タコワサ 「ナショナルジオグラフィック」とかも?

あんかけ はい、見ないですね。

タコワサ なんで?

あんかけ ただ単に興味がない(笑)

タコワサ ならしょうがないね(笑)。でも屠殺には興味があると。

あんかけ そうですね。

タコワサ でも品川に屠殺場があるのは知らなかった。

あんかけ 「魚は築地、肉は品川」って言われてたくらいですよ。

タコワサ そんな言葉あるんだ。

あんかけ 正確なところは分からないですけど、品川が近い五反田に美味しい焼肉屋が多いのはそのせいだと思ってます。

タコワサ 鮮度がいいと。

あんかけ 直ぐ手に入るから。

タコワサ そう聞くとそんな気がするね。

あんかけ ある程度の肉を提供する店ならどこでも美味しいです。○○○とか○○とか激安チェーン店でなければ。

タコワサ 店名は出しちゃダメよ(笑)

あんかけ 個人でやってる焼肉屋は基本美味しいです。五反田は。

タコワサ 大阪だとどこになるんだろう。

あんかけ 羽曳野市って知ってます?

タコワサ 知らない。

あんかけ 肉の聖地らしいですね。近くに屠場が多いみたいですし。

タコワサ しかし、毎日のように肉は食ってるのに、屠場ってどこにあるのか知らないもんだね。

あんかけ 僕も近くに住んでなかったら品川屠場の事は知らなかったですからね。


タコワサ 色々話してきました。『天国大魔境』と『空挺ドラゴンズ』とか『メイドインアビス』とかまだあるけど、今回はこんなところかな。

あんかけ 屠場の話を長くしすぎましたね。

タコワサ やっぱり食べるってのは大事だよ。コロナ禍ではまず体力をつけないと。

あんかけ 早く気軽に外に食べに行ける感じになりたいですよね。

タコワサ そしたら真っ先に五反田の焼肉屋に行こう。そして美味しいお肉を食べよう。


■紹介マンガ

『波よ聞いてくれ』(既刊8巻)

『SPY×FAMILY』(既刊5巻)

『昭和天皇物語』(既刊6巻)

『とんがり帽子のアトリエ』(既刊7巻)

『百姓貴族』(既刊6巻)

「まんが雑談 お題」 - 好きなマンガTOP3(2020年10月)

あんかけ 今日はお互いの好きなマンガを3つあげて話していきましょう。

タコワサ 完結、連載中関係無しに?

あんかけ そう。

タコワサ 3つに絞るのが難しいな。10くらいあると楽だけど。

あんかけ じゃあ僕から。好きなマンガで一番初めに思いついたのが『頭文字D』(全48巻/新装版全24巻)。

タコワサ そこ来るのか。

あんかけ もちろん面白いのは前半ですけど。やっぱり、あのプロットは出来が良くて。「主人公が実は日常生活で強さを身につけていた系」。

タコワサ 「はじめの一歩」や「弱虫ペダル」などでもお馴染みのアレね。

あんかけ ストーリー的にも強い相手をなぎ倒していく王道の感じと、ヒロインが援交今でいうとパパ活をしているという。

タコワサ ヒロインの援交判明シーンは衝撃のシーンだったわ。

あんかけ そして味方が雑魚という。あのプロットは最高に面白い。

タコワサ そうよね。

あんかけ 当時、話題になり始めてたのは知ってたんですけど、立ち読みか何かで少し読んで、そこから一気にハマったしまいましたね。

タコワサ 好きなシーンってどこ?

あんかけ いろは坂での息子対決の時のジャンプでショートカップするシーン。第一部の終わりだったからクライマックス感もあって、印象的だった。

タコワサ 確かに思い出せるもんな、あのバトル、「親子二代目対決」って。最終戦とか正直ほとんど覚えてないな。

あんかけ 最終戦はハチロク対決ですよ。もう内容も編集が考えてんじゃないのかってものでしたけど(笑)

タコワサ しかしまあ、いまだにハチロク(トヨタAE86・白黒ツートンカラー。通称パンダトレノ)見ると、絶対ファンだって分かるもんね。

あんかけ この間も息子と散歩してた時に街で見かけて、未だに頑張ってる人いるんだなって、ちょっと感慨深くなりましたね。

タコワサ パンダトレノ乗ってて「頭文字D」知らないってのはありえないよね(笑)

あんかけ 絶対嘘ですよ(笑)。流石にもう40年たってますから。

タコワサ そんな経つかー。トヨタ86も流線型になってデザインまったく違うしね。

あんかけ そうですよ、マンガ連載当初の車種なんてもう軒並み残ってないですから。

タコワサ 当時はランエボⅣで頑張ってたけど、来年の新型はランエボ11が出るしね。

あんかけ スカイラインGT-RはただのGT-Rになってるし。「ライトウエイトスポーツカー」なんてものは世界からなくなってしまいましたしね。

タコワサ ちょうどあの時代を切り取ってるんだよね。「走り屋」って文化があって。

あんかけ 時代的にも車文化が終わりに向かってしまった。

タコワサ 都市部だと車がいらないんだよね、実際。地方がまだまだ必要だけど。

あんかけ 後、警察の人たちが暴走族への取締りの強化とかで「走り屋」という人たちを根絶していった。

タコワサ そういった側面もあるか。

あんかけ お金がある人がサーキットでドリフトを楽しむくらいですよね。

タコワサ でもアメリカ映画で「ワイルドスピード」シリーズはドル箱になってるし、世界的には車コンテンツは行けるとは思うんだけどな。日本だと厳しいか。

あんかけ もう安いFR車なんてないですからね。

タコワサ 「車」テーマでいつかちゃんと話したいね。

あんかけ 色々しっかり読み返してね。


タコワサ 俺はまず超王道で『SLAM DUNK』(全31巻/新装版全20巻)ですよ。

あんかけ 外す事はできませんよね。

タコワサ 実は連載中バスケ部だったんだけど、読んだ事なかったの。友人に誘われて入ったから
。それで、部活辞めた後に読んで「もっとバスケに情熱注げばよかった」ってすごい後悔した。バスケ部時代に読んでたら人生少しだけ変わってたかもしれない。

あんかけ 少しだけ(笑)

タコワサ 今月発売巻で完結した大人気の『ハイキュー!!』もさ、クールな天才のライバルキャラに、熱血の努力型の主人公の構図って、まんま「スラムダンク」ですよ。

あんかけ 流川と桜木の関係ですね。

タコワサ 後に与えた影響ってすごい大きいと思う。野球マンガの『ダイヤのA』もそのタイプだし。

あんかけ ヤンキー要素を混ぜるってのも大きかったですよね。

タコワサ それもね。でも何より日本人にバスケ文化を根付かせた功績が一番大きかったと思うよ。

あんかけ それはありますね。

タコワサ ちょうどシカゴ・ブルズ全盛の時代でさ。花道のモデルはデニス・ロッドマンだしね。しかも当時ブルズの選手だったスティーブ・カーが監督としてNBA制覇してるから。時が経つのは早いね。

あんかけ 今またアニメ化とかしないんですかね?

タコワサ バスケのルールが変わっちゃったからね。当時は前半後半のハーフ制だったけど、今はクォーター制に変更されているし。そうなると交代戦略とか残り時間の概念も変わっちゃうし。

あんかけ 後作者の井上雄彦ももうアニメ化は懲りて2度としたくないとか言ってるみたいですし。

タコワサ アニメがひどいのよ。多分バスケやった事も見た事もない人たちが作ってたんだよ、きっと。手首だけでドリブルするとか無いから。肩から腕と手首まで何なら身体全体使ってするものだから。ドリブル一つとってもそう。

あんかけ コートが広すぎる問題とか(笑)

タコワサ そう、キャプテン翼かよって(笑)

あんかけ めっちゃくちゃな距離をパスしてドリブルするとか(笑)何メートルだよって。

タコワサ アニメに関しては、『黒子のバスケ』の方がバスケの動きしてた。「スラムダンク」信奉者は「黒子」を絶対に認めないって風潮あるみたいだけど。作品は超能力バスケだから別物って話はあるけどね。

あんかけ 「スラムダンク」で一番好きなシーンどこですか?

タコワサ やっぱりね、ラストなんだよ。花道と流川がタッチするシーン。全てがあのシーンのためにあったと思えるくらい。

あんかけ いいシーンでしたよ。

タコワサ 物語的にもさ、その山王戦後にあっさりと敗退するって。それまでのスポーツ物って全国制覇とか優勝して終わる決まりみたいのが暗黙であった感じがあるのよ。

あんかけ 「タッチ」とかもそんな感じですよね。

タコワサ そう、負けたら批判される感じすらあったのに、それを変えたんだよね。「負けの美学」を大人気マンガで展開した凄さ。

あんかけ 絵的には何かあります?

タコワサ 「スラムダンク」って意外にページ見開きを使う事がほとんど無いんだけど、さっき話したハイタッチのシーンが見開きなのよ。あれは本を開いて見たいシーンなのよ。井上雄彦先生も多分、あの絵を書くためだけに続けたとすら思う。

あんかけ (笑)

タコワサ あのシーン超えるスポーツ物描ける人は今後も出ないと思う。

あんかけ 本人含めて(笑)

タコワサ そう。よく、続編が読みたいって人が多いけど、絶対に描いてはいけない作品だと思う。「10日後」くらいで我慢すべき。ゴリのいない湘北なんて絶対機能しないって(笑)。そこまで読みたい人たちは『リアル』を読めばいい。ある意味続編だから。

あんかけ でも、全く違う作品ならまだしも、主人公変えたスピンオフ的なのも嫌ですよね。

タコワサ そのパターンなら、同じバスケマンガの『DEAR BOYS』でやってるのよ。ライバル高の湘南大相模高校を舞台にして。「ACT4」かな。

あんかけ 僕が「スラムダンク」で一番好きなシーンは、「シュートの練習は楽しかった」ですね。

タコワサ ああ、ゴール下のシュート練習してるシーンね。

あんかけ 今まで基礎練ばかりしてたけど自分のやりたいステップに進んだ時の気持ちとか。

タコワサ あそこもいいよね。

あんかけ そもそもそれまで修行シーンを面白く描くマンガって「ドラゴンボール」くらいであまりなかったから、「鬼滅の刃」も割と頑張ってるとは思うけど。

タコワサ 「HUNTER×HUNTER」の15巻とか俺も好き。(「グリードアイランド」編での修行)

あんかけ 修行シーンって結構疎かにされたり、つまらなかったりするから。

タコワサ あのシーンって社会出てもわかるじゃない。それまでつまらなかった仕事が、やっとポジションもらったり、ある程度の裁量もらって仕事ができるようになって楽しくなる感じ。あれに似てる気がする。

あんかけ 愚痴を言いながら基本をやっていたからこそというね。あのシーンは本当に好きですね。


タコワサ 好きなマンガ2つ目は?

あんかけ 実は僕も「スラムダンク」だったんですけど、先に言われてしまった。なのでその次に出てきたのが、『医龍 -Team Medical Dragon-』(全25巻)。

タコワサ 「医龍」なんだ。

あんかけ 色々考えて、出てきたのが「医龍」なんですよ。

タコワサ 実はちゃんと読んだ事がないんだよ。

あんかけ 主人公の回想シーンとかが一切ないマンガなんですよ。周りの人間のモノローグとは多いのに。なので、主人公が何を考えてるか分からないまま最後まで行くんですよ。

タコワサ 内容は人間ドラマなの?

あんかけ 「白い巨塔」みたいに医局とバチスタ手術をテーマにした人間ドラマです。主人公は最初から天才タイプなんですよ。途中から若い研修医がチームに加わって、それの成長も見れる。

タコワサ そうなんだ。

あんかけ 最初は主人公がただ難しい手術をこなすだけだったんですけど、チーム自体が成長していったり、ドラマとしても面白くなっていって。最後まで楽しめましたね。

タコワサ 医療ドラマとしてちゃんとしてるんだ。

あんかけ まあ、実際の医療現場を知ってる人に言わせると、「こんなに患者来ないよ」って話らしいんですけど(笑)

タコワサ 「名探偵コナン」でこんなに毎週殺人は起こらないよって感じね(笑)

あんかけ テレビドラマから入るとマンガとキャラの違いにびっくりする話は前にしましたよね。

タコワサ 聞いた聞いた。坂口憲二主演のドラマの件ね。そんなに違ったんだ。

あんかけ 主人公がひたすらバカなんですよ。周りをひたすらバカにしたり脳天気な性格だったり。

タコワサ それはあれか、海外版の「デスノート」で主人公のIQが凄く下がっちゃってるって感じか(笑)。しかし「医龍」とは、「イニD」に続いて意外な作品が続いたわ。

あんかけ 今回、好きな3つは難しかったから、とにかく読み返したマンガを選んでみましたね。


タコワサ 俺の2つ目は『GIANT KILLING』(既刊56巻)だね。「ジャイキリ」と略される。

あんかけ やっと連載中の作品が登場(笑)。しかも連続スポーツ物。

タコワサ 連載開始時が、ちょうど仕事がサッカー関係だったから。やっぱね「監督が主人公」っていうのが新しかった。

あんかけ なかったですよね。監督で語る文化が。

タコワサ そうね、今でこそモウリーニョだグアルディオラだクロップだって、監督がどうだって話は一般的になったけど、当時はどちらかというとマイナーだった。

あんかけ ちなみに「医龍」の主人公と「ジャイキリ」の主人公は似てますよ。

タコワサ 天才肌で、周りからは何考えてるか分からない感じ?

あんかけ それもありますし、本人のモノローグが出ないところとか。

タコワサ 主人公のタッツミーは魅力はあるよね。ただ俺にとっては、ちょうど仕事で小さなチームまとめたりとか始まった頃と重なって、チームビルディングとかチームとしての成長とか、ジャイキリと被らせて読んでた感じだったのさ。そんなに豊富なバジェットとかないからスター選手を連れて来れないみたいなところも同じ環境でさ(笑)

あんかけ 作品的にはもっと短いスパンでもっと回っていくのかと思ってました。早い段階で2シーズン目に突入したり。1試合1試合が重くなって行った印象が。

タコワサ 更に若手の椿の成長と代表戦がメインになったりね。

あんかけ 面白い方向には行ってはいるんですけどね。

タコワサ やっぱり応援しているクラブの選手が代表に招集されるって嬉しいんだよね。あの独特のワクワク感。とはいえ、そこが新しく主軸が増えてっちゃって軸がぶれちゃうのがね。別の話として、別巻でそっちは展開してたら良かったのかも。

あんかけ そうしたら本編はもっとスピーディーでしたね。

タコワサ ただ、連載中の本編は代表戦が終わって、リーグ戦の最終局面に戻ったから。やっと終わりが見えてきた感じよ。ここで盛り上げられたら最高の作品として終われる。

あんかけ シーズン終わって作品も終わるんですかね?

タコワサ 終わって欲しい感じはある。スラムダンクで「負けの美学」みたいなこと言ったけど、エンタメとしては最後は優勝してハッピーエンドが個人的には好き。

あんかけ 優勝して終わると。

タコワサ そう、「新監督が来て、最初のシーズンで優勝して去る」ってのは最高にカッコいいよ。本音で言うと、優勝できないで2シーズン目突入は疲れるよ。もう50巻超えてるから(笑)。「はじめの一歩」じゃないんだから(笑)

あんかけ でも実際のサッカーでもモウリーニョがインテルでチャンピオンズリーグ優勝するのに3シーズンかかってるし。ポルト時代でも2シーズンかかってる。

タコワサ そうね、「チーム作りは3年かかる」って言われるところはある。まあ世界ではね。日本のJリーグなら(マンガではリーグジャパンフットボールだけど)やってもいいとは思う。

(※この後、先日引退を発表した中村憲剛の話が永遠と続いたので割愛※)


あんかけ 僕の3つ目は『ゴルゴ13』ですね。

タコワサ 好きだもんね(笑)。ただ「ゴルゴ」は改めてそれだけで話がしたいテーマ(笑)。今回は軽く行こう。

あんかけ 「ゴルゴ」は正直、よさを伝えるが難しい。なんせ量が多いから(笑)

タコワサ 何巻まで出てるんだっけ?

あんかけ 既刊198巻です(笑)。

タコワサ もう200越えの二つ(「ドカベン」「こち亀」)は完結してるからゆくゆくは最多コミックになるのか。

あんかけ ちなみに僕が持っているの別冊版はNo.209。

タコワサ そんなか(笑)。ちなみにさ、質問だけど、「ゴルゴ」読んだ事がない人にはどこから読むのがオススメ? 初めからか最新からか?

あんかけ 新しい方が読んでいった方が楽しいと思います。

タコワサ そうか、まあ主人公の設定部分は不変だしね。ちなみに主人公のデューク東郷の職業って何になるの? 殺し屋? スイーパー?

あんかけ 一応テロリストですね(笑)

タコワサ テロリストなのかい(笑)

あんかけ 国際的な一人のテロリストです(笑)。お金をもらって暗殺する手段として遠距離スナイパーだったり、潜入してアサルトライフルで戦ったりとか。場合によっては、銀行の金庫の中を燃やす以来があって、コンクリートは撃ち抜けないから、コンクリートの破片をばら撒いて、壁を補修させる間に金庫をでっかい銃で撃ち抜くとか。

タコワサ 意外にトリッキーな技も使うのね(笑)ルパンの手法じゃない(笑)

あんかけ まあそういった面白いのもあるんですけど、ただ、基本的には近代史ベースの話なので、そのあたりを学ぶこともできますね。

タコワサ そうそう、よく「ゴルゴ」読んでる人がさ、現代の国際情勢が理解できるんですよって言うのよね。

あんかけ ちゃんとバックボーンがわかれば、楽しめますね。

タコワサ それなら、今の新しい話から読んだ方がいいよね。

あんかけ そうですね。そして、どんどん遡っていく方が分かりやすいです。

タコワサ なるほどね。さすがにあの伝説の第1話は俺も知ってはいるのよ。それまで抱いてた娼婦を後ろに立ったって理由でいきなり殴りつけるシーンとか(笑)

あんかけ 伝説のシーンではありますけどね(笑)

タコワサ じゃあ、特に覚えなければいけない関連キャラクターが沢山いるって訳ではないのね。

あんかけ そう言ったキャラはそんなにはいないです。話も1話完結というか、小さな話で完結してどんどん進んでいくから読みやすいですね。

タコワサ テンポいいんだ。

あんかけ 最近だとウイグルの問題とか話題ですけど、「ゴルゴ」だと90年代からもう触れられていて、ウイグルは一番テロの多い地域って。不妊手術の話とかもすでにやってたんですよ。

タコワサ さいとうたかお先生は攻めているね。

あんかけ さいとう先生というか脚本家の人ですね。チームで作ってるから世界情勢とか拾って行けるんでしょうね。

タコワサ なるほどね。つまり池上彰を見るより「ゴルゴ」を見た方が面白いってことだね(笑)

あんかけ 僕は、そう思います(笑)

タコワサ 「ゴルゴ」といえば、都市伝説で「最終話がもう描かれて金庫に保管されてる」って話あるじゃない(笑)

あんかけ 僕はただマンガ読んで楽しんでるんで、興味がないです(笑)

タコワサ (笑)。連載はどの雑誌だっけ?

あんかけ ビッグコミックですね

タコワサ そもそも、なんで読むようになったの? きっかけは?

あんかけ 高校の先生が授業中に「ゴルゴ」を通して社会情勢の話をするんですよ(笑)

タコワサ 女子生徒は全く興味なさそう(笑)

あんかけ 男子校だったんで大丈夫でした(笑)

タコワサ それなら大丈夫か(笑)。何が?(笑)

あんかけ とにかくその先生の話が面白くて。

タコワサ 話の面白い先生は偉大。投げ銭とかするべき。

あんかけ お陰で、ただその先生の話を聞くだけでテストは毎回学年1位でしたよ(笑)。その先生の科目だけだけど。

タコワサ 教員の鏡の様な人だったんだね(笑)。ちなみに「ゴルゴ」で好きな話とかどんなの?

あんかけ 好きと言うか、特に話題になるのが119巻で、チベットのダライ・ラマ関連の話があるんですよ。そこで中国山岳部隊がエベレストで襲ってくるんです。その話の中で、よくインターネットミームで使われる、「燐(りん)隊長」ってのがいるんですけど、登山用語の「極地法」って分かります?

タコワサ きょくちほう? 分からないな。

あんかけ 物資を大勢で運んで、一人だけ登頂する方法なんですよ。実際エベレストを初登頂したチームもこの方法を使ったらしいんですけど。それで燐隊長が言うんですよ「極地法など登山家の恥だっ!!」って。

タコワサ それが有名になってるんだ(笑)

あんかけ そう、色んなところに貼られる名言ですね。ある意味「ゴルゴ」シリーズで一番愛されている敵キャラかもしれない(笑)


タコワサ 最後、俺の3つ目か。今一番楽しんでるマンガが『キングダム』(既刊59巻)なんですよ。

あんかけ ほう。スポーツ物を2つ続けた後に歴史物。

タコワサ 奴隷が天下の大将軍になるって、これほど純粋な野望持った主人公って最近のマンガで、実はいないんじゃないかなと思うのよ。

あんかけ 最近は初めから最強とか結構ありますからね。それか生まれがすでに主人公適正ありとか。

タコワサ いわゆる「成り上がり物」なんだよね。身の丈にあっている様であっていない様な感じの。そんなドラマに自分を重ねてる人が多いと思う。社会で思い通りにいかない人とか(笑)

あんかけ そういう感じでみんな読んでるですかね。

タコワサ ちょっと昔はさ、豊臣秀吉が人気があったのよ、日本最大のサクセスストーリーとして。ただ、最近は秀吉好きって言う人がいなくなっていったのよ。ただ、そういった度直球のサクセスストーリーを求める気持ちが燻っていたはず。それが「キングダム」にマッチしたんだと思う。

あんかけ 好きなシーンとかあるんですか?

タコワサ 廉頗将軍ってのが出てきてさ、主人公の信に大将軍への道を示すシーンがあるのよ。それまではただ、漠然と大将軍になりたいって言ってガムシャラに頑張ってた主人公に対して。しかも敵なのに(笑)。そこがカッコいいのよ。

あんかけ (笑)

タコワサ 社会出て、漠然と仕事して、みんな漠然と偉くなりたいとか思って頃に、その姿で道筋を示してくれた上司とか未だに尊敬してるしね。今の若い子は偉くなりたいとかないらしいけど。

あんかけ 時代的なところは色々ありますからね。

タコワサ だから本来はこの若い世代には受け入れられないはずの作品だと思うけど、割と上の年齢を中心にヒットしてるよね。今年は作者が変な意味で話題になっちゃったけど。

あんかけ こじるりの件(笑)

タコワサ そこからボロボロでる作者のプライベートの闇ね。

あんかけ でも読み続ける?

タコワサ そう、別に作者が誰と付き合おうと気にしないから(笑)。ただね、やっぱ休載がすごい増えたのよ。前はずっと休みなく描き続けていたのに。

あんかけ (笑)。それで謎のヘイトが。

タコワサ そうね(笑)

あんかけ 僕は、周りがハードルを凄い上げに上げて来られたんですよ。

タコワサ すごい加熱してた時期があったからね。アメトークとかでも扱われて。

あんかけ それで途中までは読んだんですけど辞めちゃって。

タコワサ 「合従軍編」までは読めって同調圧力が凄かったらしいよね。ちょうどその「合従軍編」のアニメが今年の4月に始まったんだけど、コロナの影響で止まってて、来年の春に再開、というか仕切り直しが始まるらしい。

あんかけ ネットで調べたら4話までで止まってるってなってますね。

タコワサ そうなのよ。第3シリーズ。

あんかけ 読み始めるきっかけは何だったんですか?

タコワサ 実は、最初はアニメで見たの、それで続きが気になってコミックを一気に買ってきたの。当時で25巻くらいかな。そこから今ではヤンジャンを週刊購入するまでになってしまったの。

あんかけ それにしてもアニメ再開まですごい時間かかってますね。

タコワサ 多分、作者の話題が下火になるの待ってるんじゃないかな(笑)

あんかけ (笑)。実写映画は見たんですか? 例によって山崎賢人(笑)

タコワサ 見た。ワンオクの曲が凄く良すぎて、なんか映画も凄く良い感じに思えて終わった。

あんかけ (笑)

タコワサ あの曲流せば、どんな作品も名作っぽくなるよ。

あんかけ いや、内容は?(笑)

タコワサ ちょうどさ、あの映画見る前にドラマの「JIN」見てたからさ、「仁先生がマッチョになってて違和感」って感じでしか王騎将軍を見れなかったのよ。まあこれは俺の個人的な都合だったけど(笑)

あんかけ ただ、興行成績はそこそこ良かったと。

タコワサ その流れで続編の制作も決定したらしいね。

あんかけ 興味は?

タコワサ 羌瘣を演じるのは小島瑠璃子なのか、そうじゃないのか。

あんかけ やっぱりまだ気にしてる(笑)

タコワサ まあ、しょうがないよな。隣にこじるりいたら、そりゃマンガ描いてる場合じゃないって(笑)


■紹介マンガ
『頭文字D』(全48巻/新装版全24巻)

『SLAM DUNK』(全31巻/新装版全20巻)

『医龍 -Team Medical Dragon-』(全25巻)

『GIANT KILLING』(既刊56巻)

『ゴルゴ13』(既刊198巻)

『キングダム』(既刊59巻)

「まんが雑談 お題」 - 10巻完結編 -

あんかけ 10巻以内で完結しているオススメマンガは?

タコワサ 前に「幽☆遊☆白書」の話をした以上、『レベルE』(全3巻)の話をしないとダメでしょう。しないとマナー違反。

あんかけ 何の?(笑)「レベルE」は、今僕が持ってますけど上下巻の文庫本なんですよ。

タコワサ 俺も今家にあるのは文庫版。単行本持ってたはずだけど見当たらなくて買いなおしたやつ。

あんかけ 「レベルE」はヤバイですね(笑)戦隊物にさせられる話とかかなり好きですね。

タコワサ 少年たちのね。冨樫義博先生が本当に好きな物をただ描いた感じが楽しい。もう王子とか最悪のキャラだしね(笑)

あんかけ みんなが王子を抹殺したいって感じが(笑)

タコワサ お付きのクラフトさんの苦労は大人になって社会に出てから沁みるんだよ(笑)

あんかけ ダメな人の部下になった時のあの苦労(笑)

タコワサ でも冨樫義博先生は改めて考えるとすごいよね。「幽☆遊☆白書」描いて「レベルE」描いて「HUNTER×HUNTER」描いて。そしてデビュー作が『てんで性悪キューピッド』よ。

あんかけ デビュー作品だけ読んでないですね。基本作家で追わないタイプなので。

タコワサ この作品は先生自身も自分じゃないって言ってるから。あれはウ冠の富樫義博が描いたって(笑)。

あんかけ 井上雄彦のカメレオンジュエルみたいに(笑)


タコワサ 後どんなのあるかな?

あんかけ 『寄生獣』(全10巻)。名作ですよね。

タコワサ 子供の頃、読んだ当時はすごい衝撃だったけど、最近読み返したらそれほど酷い描写ないなあって思ってしまった。「HUNTER×HUNTER」とかで慣れちゃったのかもしれない。

あんかけ 首が吹っ飛ぶくらいではもう誰も何も思わなくてなってる。

タコワサ 「キングダム」なんて毎週首が舞ってるよ(笑)

あんかけ なにより、人間の顔が変になったり、ガバって開く描写が凄いなって思ってた。

タコワサ 古い映画で「遊星からの物体X」とかにそんな描写があるんだよね。設定含めて岩明均先生はインスパイアは受けてると思う。

あんかけ 僕は連載当時は小学生くらいだったから、リアルタイムでは読む気はしなかったんですよ。大人になってから読んで面白かった。

タコワサ 当時話題になっちゃったらPTAが黙ってなかったよ。「北斗の拳」っていうファンタジーにすら、あの人たちは噛み付いてたからね。

あんかけ ただマンガというある種のファンタジーをリアルが超えてしまったじゃないですか。神戸の事件で。子供が子供を殺害してしまって、その後の行動とか。

タコワサ 「寄生獣」は単純に話としても面白い部分があった。俺はミギーと主人公の連携がこなれていくのが楽しかったかな。

あんかけ 宇田(アゴに寄生獣がいるキャラ)が出てきてから作品がいい感じに緩みましたよね。

タコワサ アゴに寄生したから名前がジョーね。右手のミギーといいネーミングがいい感じ。

あんかけ 全体的に猟奇的なあの作品の中での緩みが絶妙だった。

タコワサ 脇役って大事よな。

あんかけ ただ、話的には最後、広川市長の正体が一番衝撃でした。そこに至る展開も含めてとにかく面白かったですね。

タコワサ 作品はアニメ化と実写映画化はしてたよね。

あんかけ アニメ化されてるんですか?

タコワサ うん、連載後20年後近くたってから。大分キャラ設定変わってたけど。

あんかけ 実写の方は知ってますね。

タコワサ 染谷将太くんでね。マンガの実写化は染谷将太か山崎賢人にやらせとけば問題ないって風潮がある。

あんかけ (笑)。そういえば『みんな!エスパーだよ!』1、2巻が無料で読み始めたら8巻全部読んじゃいました。

タコワサ 主演マキタスポーツね。

あんかけ いえいえ、一応、染谷将太(笑)。やっぱり方言使う作品は文字にパンチがあって面白いですね。「ファブル」も大阪弁で楽しめる。

タコワサ 西が舞台だとね。札幌というか北海道弁ってあまり無いかな。

あんかけ 北海道弁って単語の違いとかがメインで、文字にするとあまりインパクトがないんですよ。「だべ」もなんか一般化してるし。

タコワサ 「だべ」は中居正広のせいだろうな。札幌の作品だと何があるっけ? 前回「波よ聞いてくれ」の話はしたけど。

あんかけ 古めの作品だと『最終兵器彼女』(全7巻)がありますね。これも札幌が舞台です。

タコワサ 絵が苦手でちょっと読んでなかったな。

あんかけ 札幌、小樽が舞台だから読んでみました。

タコワサ 札幌が舞台の作品って調べたら結構あるのかな。いつかそれをテーマに話したいかも。

あんかけ 二人とももう札幌在住じゃないですけどね(笑)


タコワサ 思い出した、『スティーブズ』(全7巻)ってオススメがある。

あんかけ どんな話ですか?

タコワサ 題名の「スティーブズ」はジョブズとウォズのこと。

あんかけ Appleの。

タコワサ そう、あの二人の話。描いてるのがうめ先生で『東京トイボックス』(全2巻)とか続編の『大東京トイボックス』(全10巻)描いた人。こっちはゲーム制作がテーマ。

あんかけ いつくらいの作品ですか?

タコワサ 2011年にジョブズ死去した直後にジョブズ関連の書籍が大量に出てて、その少しあとくらいかな。うめ先生の作品好きだかけどあまり広がらないんだよな。

あんかけ 雑誌は何で掲載してたんですか?

タコワサ ビックコミックスペリオールだね。

あんかけ じゃあ、掲載誌がマイナーだったって訳ではないんですね。

タコワサ この作品はジョブス本のブームのちょっと後に出ちゃったから乗り遅れちゃった感じなのかな。ただ、読みやすいし最近のAppleはちょっと残念だから改めて読んでみるのはいいと思う。

あんかけ 意外な作品が来た感じですね。


タコワサ 手軽に読むなら『プラネテス』かな。前にちょっと触れたけど。

あんかけ 「プラネテス」って短いんですよね。

タコワサ そう、全4巻。値段的にも時間的にも映画館で1本みるくらいのボリューム感。


あんかけ ぜひオススメしたいのが『ハトのおよめさん』。通称「ハトよめ」。

タコワサ 何それ? 

あんかけ アニメ化されてますよ。

タコワサ ハトって、鳥のハト?

あんかけ そう、ジャンルで言うと、動物コメディかな。あ! 全11巻だった。今回は10巻以内オススメというテーマなのに。

タコワサ まあ1巻くらいいいじゃない(笑)今ネットで画像見たけど、ゆるい絵だね(笑)

あんかけ ゆるい絵でひたすら下ネタと社会風刺。子供が「ブッ殺す」しか言わないんですよ。なので名前が「ブッコ」。

タコワサ 子育て物なの?

あんかけ いえ、非日常系です(笑)。日常系を装った、そうではないやつです(笑)最後はだいたいハトビームで片付ける。

タコワサ wiki情報だとアフタヌーンで『ああっ女神さまっ』『無限の住人』に次ぐ古参だとか(笑)そうなの?

あんかけ 古参でしたね。

タコワサ 俺、アフタヌーン作品はコミック買って読んで、本誌の方を読んでなかったから知らなかったのか。

あんかけ 僕は友達の家に行ったらあって、読んでみたらずっと笑ってました。持ち主からも「お前そんなに笑うの?」って言われたくらい(笑)

タコワサ (笑)

あんかけ 「ハトよめ」は少し不思議なマンガで、1巻はまだスピード感がないんですけど、2巻あたりから加速する。まあ1巻の時点で十分おかしいんですけど。特に2巻の1話とかはかなり気合が入ってる。

タコワサ 1巻だけ読んで辞めちゃうのはもったいない作品ってことね。

あんかけ そうですね。まあ1話完結タイプの作品なんで、例えば5巻あたりから読んでも問題はないですけどね。

タコワサ 「クレヨンしんちゃん」とかみたいな。

あんかけ 当時(1999年~2012年連載)の時事ネタとか作者の好きなパチンコネタとかをぶっ込んでくるんです。プロレスネタとかも。癖があって好きな人は本当に好きになると思いますよ。ギャグ漫画好きなら。

タコワサ ちょっと気になるな。このブログのせいで買わなきゃいけないマンガどんどん増えてる(笑)。「島耕作」とか大きめな本屋行っても置いてないしね。電子書籍で買うかAmazonで買うかしかない。

あんかけ 電子書籍の方がいいですって。本棚いくらあっても足りないから。

タコワサ わかってるんだけど、買っちゃうんだよね。やっぱり並べるのが好きみたい。それで苦しんでいるんだけど。

あんかけ 苦しんでるんじゃないですか(笑)

タコワサ (笑)

あんかけ そういえばアフタヌーンで「ハトよめ」と一緒に連載してた『臨死!!江古田ちゃん』(全8巻)もまあまあ好きでしたね。

タコワサ アニメ化とドラマ化もしてたよね。

あんかけ 「ハトよめ」と一緒にアニメ化してましたね。

タコワサ 「江古田ちゃん」もアフタヌーンだったんだね。これは読んでなかったな。

あんかけ 読む人にとってはリアルだったりアンリアルだったり(笑)

タコワサ wikiで設定みると、主人公は北海道の釧路出身で東京の江古田に住んでるんだね。ああそれで江古田ちゃんか。

あんかけ はい。そのままです。

タコワサ アフタヌーンって雑誌さ。今でこそ色々アニメ化もされてメジャー作品多いけど、昔はマンガ好きの人が読むちょっとマニアックな雑誌って印象が強かったよね。

あんかけ 「ああっ女神さまっ」が一人で頑張ってた時代。僕も雑誌で読むっていうより友達の家にあるマンガで読むって感じでした。で、それがアフタヌーンだって知ったという。

タコワサ そう、昔の文化ね。今人の家行っても紙のマンガは処分して、電子書籍で買ってるって人が増えて借りて読めない。

あんかけ iPad貸してくれって難しいですしね(笑)

タコワサ そう、普段使ってるアプリとか見てるサイト情報とかもダダ漏れになっちゃうから(笑)

あんかけ 端末は個人情報の宝庫ですからね。



タコワサ 俺も10巻ちょっと超えて全11巻の作品を一つ話したい。『柔道部物語』。小林まこと先生の。

あんかけ 読んだことないんですけど、面白いですか?

タコワサ うん、名作。野村忠宏に金メダルを取らせたマンガ。最近『女子柔道部物語』って新しいシリーズが始まってる。

あんかけ スポーツものって全体的に長いイメージが。

タコワサ 松本大洋先生の『ピンポン』が全5巻だね。卓球マンガ。

あんかけ 「ピンポン」は実写のはみました。

タコワサ 窪塚洋介。

あんかけ あと中村獅童。



タコワサ 後短めの作品だと、『ドラゴンヘッド』も全10巻だね。

あんかけ 「ドラゴンヘッド」は9巻までは面白いです。

タコワサ 最後がアレな作品だよね。

あんかけ 連載当初も8巻くらいで連載休んでましたし。迷走した感じが。

タコワサ 海外ドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」もそれまでは最高に面白いのに最後で唖然としちゃったしね。

あんかけ 当時の「ヤンマガ」自体がグダってて、「ドラゴンヘッド」と「3×3EYES」をどうおわらせるかがわからない感じが伝わってきてた。後「代紋TAKE2」も。

タコワサ みんな迷ってたね。

あんかけ そう、そして全部酷い終わり方をしたっていう。

タコワサ 「3×3EYES」は続編で続けてるけどね。



あんかけ 最後にこの作品ですよ『東京BABYLON』(全7巻)。令和になってのアニメ化ですよ。平成初期の連載作品が。

タコワサ CLAMPだっけ。

あんかけ そう、CLAMPは他の作品はあまり好きになれなかったけど、この作品は読んでたんですよ。

タコワサ あの肩パットが今の若い子たちは理解できないらしいね。

あんかけ (笑)確かに。

タコワサ そんなんじゃ「COMPLEX」のカッコよさとか理解できたいよな。

あんかけ 今はあの二人も肩パットしてないですから(笑)

タコワサ 「東京BABYLON」読んでないんだよ。

あんかけ 「幽白」よりも前に妖怪探偵をやってるんですよ。最後が多分「エックス」につなげるために変になった感じですね。なので作品単体ではちゃんと終わらないです。

タコワサ ふわっと終わるの?

あんかけ 終わるは終わるんですけど、ああこれは「エックス」があるからこんな感じなのかって。

タコワサ CLAMPって作品の名前は知ってるけど、実際ほとんど読んでないんだよね。

あんかけ CLAMP作品は、浦沢直樹作品と同じで「終わらせ方」があまり上手くないです。

タコワサ マガジンかなんかでオールスター的なマンガやってたんだっけ?

あんかけ 「ツバサ」ですかね。ファンは楽しめたとは思いますけど、僕はあまりでした。

タコワサ しかし、まさか最後が「東京BABYLON」の話で終わるとはね。




■紹介マンガ
『レベルE』(全2巻)

『寄生獣』(全10巻)

『みんな!エスパーだよ!』(全8巻)

『最終兵器彼女』(全7巻)

『スティーブズ』(全7巻)

『東京トイボックス』(全2巻)

『大東京トイボックス』(全10巻)

『プラネテス』(全4巻)

『ハトのおよめさん』(全11巻)

『臨死!!江古田ちゃん』(全8巻)

『柔道部物語』(全11巻)

『ピンポン』(全5巻)

『ドラゴンヘッド』(全10巻)

『東京BABYLON』(全7巻)

「まんが雑談 お題」- 連載中マンガ ~25巻編 -

あんかけ 最近の連載でオススメの作品あります?

タコワサ まずは『七人のシェイクスピア NON SANZ DROICT』かな。

あんかけ 今13巻だし、ペースも遅いしオススメしやすいですよね。

タコワサ この作品の前日譚となる『七人のシェイクスピア』(全6巻)もあよね。彼らがロンドンに来る前の話。

あんかけ 僕はそっち読んでないですけど楽しめてますね。

タコワサ ハロルド作石先生って多彩でハズレがないよね。この前が『BECK』(全37巻)だっけ?

あんかけ 『Rin』って作品がありますね。読みました?

タコワサ その作品は知らないな。

あんかけ ちょっと違うけど例えるならジャンプの『バクマン。』みたいな。漫画家がテーマの作品です。全14巻なんですけど、これも面白かった。「BECK」はちょっと長いけど、こっちは長さ的にも進めやすい。

タコワサ 一番初めが『ゴリラーマン』(全19巻)だよね。独特のギャグマンガ、絵も独特だし。

あんかけ 絵は力強いですよね。僕はマンガは作家で追ったりはしないんですけど、ハロルド作石作品は追ってますね。

タコワサ で、「七人のシェイクスピア」戻るとけどさ、今はちょうど「ロミオをジュリエット」の話だよね。実は結構みんなシェイクスピアを知らないんだよね。

あんかけ 僕はそうですね、エッセンスだけは色んな作品で引用されてたりするので知ってはいるけど、話自体を具体的に知らなかったから楽しめる。単純に「七人のシェイクスピア」自体の話の展開も面白いですしね。七人のキャラも立ってるし。

タコワサ 当時の時代背景とか、宗教問題含めてあれで勉強できる部分もいいよね。


タコワサ 後のオススメは『3月のライオン』だね。読んでてほっこりする。

あんかけ 今将棋ブーム来てますからね。

タコワサ 藤井聡太七段(二冠)ね。もうマンガの世界を現実が追い越して行ってしまったけど(笑)

あんかけ そう、現実が置いてけぼりですよね(笑)

タコワサ 羽海野チカ先生の前の作品の『ハチミツとクローバー』、通称「ハチクロ」ってあってさ。「3月のライオン」がこの「ハチクロ」の続編だったって事が14巻で明かされるんだよ! もう胸熱だよ!

あんかけ ああ、昔のキャラがサラッと登場するっていう。僕は「ハチクロ」読んでないんですけど、ファンは騒然としたって話は聞きましたね。

タコワサ 俺もマンガで読んだ時、あれこのキャラ知ってる気がするってなってさ、ちょっと「ハチクロ」の事忘れてたから。それで急いで実家に置いてあった「ハチクロ」を読み返してたのよ、しかもハチクロの9巻の表紙がメンバーが将棋打ってる絵なのよ。もうあの仕掛けはズルい。

あんかけ (笑)

タコワサ あとさ、Kindleだけで「ハチクロ」のコミック未収録の『やさしい風』と『君は僕たからもの』っていう2話があるって知って慌てて買ったよ。紙派だけど、そこはしょうがないって。

あんかけ そういうのデジタル便利ですよね。僕も『働きマン』のコミック未収録の話読みたいですもん。「バカみたいな登山映画を頑張って売る」って話があるんでよ。営業努力の頑張りの話でもあるし、同時に酷い話でもあるしっていう。あの話好きだから。

タコワサ 「3月のライオン」は特に最近面白くなってきたと思う。

あんかけ 世間の将棋への関心も強くなりましたしね。

タコワサ それもあるけど、話自体が重い話抜けたから、「イジメ編」とか「父親編」とか読んでるの正直キツかった。

あんかけ 二階堂死にそうですけどね(笑)

タコワサ もし死んだらそのエピソードを映画化だよ。「無限列車編」みたいに(笑)

あんかけ 「二階堂の最後をどうやって迎えるか」っていうのがもう大事なテーマになってる気がする。あそこまでやって、あえて死なないって選択肢もアリだけど。

タコワサ それはそれでアリだけどね。そこは羽海野チカ先生次第。


タコワサ 他にオススメある?

あんかけ 実は僕も1位2位は今話した2作品(七人のシェイクスピア、3月のライオン)だったんですよ。で、3位が『波よ聞いてくれ』。

タコワサ 「藻岩山ラジオ」ね(笑)。札幌出身者だけに響くあのラジオ局名(実際には無い)。

あんかけ 最近やっと札幌に帰省できまして。

(※ここから札幌ローカルトークが始まります※)

あんかけ それで、藻岩山行った時スタンプラリーやってて、マンガで登場する場所を巡るっていう。つい全部周っちゃいましたよ(笑)

タコワサ そうか、ちょうどアニメ化してた時期か。

あんかけ そう、藻岩山がうちの実家から徒歩10分だったんで。本来、藻岩山と旭山公園とかは僻地で回りづらいはずが、実家近くて逆に楽に回れたっていう。後は円山から札幌ファクトリーまでを気楽に行くだけでした。円山も裏参道とか表参道とか行った事なかったんですけどね。初めて行きましたよ。

タコワサ 住んでると行かないよね、俺も円山動物園とか住んでた時は行った事なかったな。

あんかけ まあ動物園くらいは幼少期入場無料で行った事ありましたけど。

(※話戻ります※)

タコワサ で、そんな所が舞台の「波よ聞いてくれ」な。

あんかけ 「波よ聞いてくれ」はね、キャラがどんどん濃くなって行ってるんですよ。

タコワサ (笑)

あんかけ 始めから大分におかしなキャラだったはずなのに、さらに濃くなっているっていうね。

タコワサ 男にセクハラするおっさんマスター達を筆頭にね(笑)。流石『無限の住人』を描いて人だよね。

あんかけ 「無限の住人」読んで無いですよ。

タコワサ そうか、作家で追わないんだもんね。俺は作家で読み続けちゃうんだよ。『ドラゴンボール』読んだ後、『鳥山明○作劇場』って短編集から『SAND LAND』とか『ネコマジン』まで読んじゃってるから。

あんかけ 例外的に追ってる作家はいるにはいますよ。高橋ツトムとか。最近だと『NeuN(ノイン)』って作品をヤンマガで連載してましたね。

タコワサ 高橋ツトム先生は世間的には何が一番メジャーかな?

あんかけ 『スカイハイ』で有名になりましたね。

タコワサ ああ、釈由美子でドラマ化した。俺は『鉄腕ガール』は読んでた。面白かったのに全然広がらなかった。もったいない。

あんかけ 色々面倒くさいんでしょうね。野球テーマだし時代も時代ですし(笑)

タコワサ 高橋ツトム先生だと『ヒトヒトリフタリ』って作品も買ってたわ。

あんかけ それは知らないですね。

タコワサ 死んだ少女が総理大臣の守護霊になるって話。「政治物」だったからこれもあまり広がらなかったな。

あんかけ その作品の前に連作してた『爆音列島』と『SHIDOOH/士道』は読んでましたね。

タコワサ ああ、二つとも知らないわ。

あんかけ 「SHIDOOH/士道」は1、2巻くらいは正直全然つまらなくて心配になってたんですけど、途中から歴史マンガに変わって面白くなりました。坂本龍馬を悪役するという意欲作に(笑)立て直しに成功した数少ない作品の一つとして心に刻まれてますね(笑)

タコワサ 立て直しは難しいんだよね(笑)

あんかけ 高橋ツトムと言えば、今弟子が暴れてますよね(笑)。

タコワサ 弟子って誰?

あんかけ 佐藤秀峰先生(笑)

タコワサ へえ、弟子なんだ。

あんかけ 佐藤秀峰のエッセイを読むと、師匠はヤバイって話が出てきますよ(笑)

タコワサ 佐藤秀峰先生は『ブラック・ジャックによろしく』で業界に色々インパクト与えたもんね。


あんかけ 他にオススメだと『ヒストリエ』は読んでますね。

タコワサ 今どれくらい進んだのあのマンガ?

あんかけ 11巻ですね。途中で連載が止まってましたから。

タコワサ そうだよね。もう終わったのかとすら思ってたもん。

あんかけ やっぱり、この人の作品は頭おかしい(笑)良い意味で。

タコワサ あの時代に『寄生獣』を描いた人だからね(笑)

あんかけ 1巻で人肉を食べさせられて「ば~~~~っかじゃねぇの!?」で有名なセリフを言ってクーデターを起こすシーンなんて、インターネット・ミームになってますしね。

タコワサ (笑)。ただ、「ヒストリエ」って途中まで読んだはずなんだけど、いまいち覚えてないんだよ。

あんかけ まあ構成的にも、最初の方が昔話で、途中から主人公の話になるから難しいんですよね。

タコワサ ジャンル的には「歴史物」ってことになるのかな。

あんかけ ざっくりはそうでしょうね。

タコワサ 主人公がアレキサンダー大王ではないっていうね。

あんかけ 最近そういうの多いですよね。有名どころ本人ではなく周りの人間を主人公にっていう。大河もその流れになってますし。ネタが尽きてるってのあるでしょうし。

タコワサ 『キングダム』なんてその最たる例だよね。始皇帝の話だって聞いてたのに、主人公お前誰っていう始まり(笑)


あんかけ 他にオススメは?

タコワサ 読んでるのはたくさんあるんだけど、勧めるってなると難しいな。個人的に『よつばと!』とか大好きなんだけど、何が面白いのかを説明するのが難しい。ハマる人はハマるだろうけど、分からない人には全く刺さらないだろうね。

あんかけ 「よつばと」は系譜的には『あずまんが大王』とか『けいおん!』とかまったり日常系の4コマが好きな人には刺さりそう。「よつばと」は僕も好きですね。

タコワサ 独特なんだよな。無駄に時間がかかってる背景の絵とかも。

あんかけ とは言っても「よつばと」で一番出世したのはダンボーさんですからね(笑)

タコワサ なんなんだろうね、ダンボーの快進撃っぷりは(笑)天下のAmazonと組んでみたり。ダンボーなんて作中で2、3回くらいしか登場してないのに。

あんかけ うちの家でもダンボーのフィギュアありますよ。地下鉄博物館に行った時ガチャがあったから買っちゃいましたよ(笑)

タコワサ うちにも買った覚えのないダンボーのクッションあるけどね。少し大きめのダンボールサイズだから微妙に使いづらいっていう(笑)

あんかけ 「よつばと」の話よりダンボーの話ばっかしてますね(笑)

タコワサ しょうがないよ。だって本編より先にダンボーだけでNHKかどこかでアニメ化されてたし(笑)。本編は一向にアニメ化の気配はないけど。

あんかけ まだされてないんですか?

タコワサ 「あずまんが」の方はされてるけどね。

あんかけ ああ、それは見た事があるような。

タコワサ あずまきよひこ先生の何がすごいって、先生に子供がいないのにあれが描けるって事だよ。

あんかけ 子供いないから逆に描けるのかも。

タコワサ 編集の人に聞いた話だと、キャンプに行く話あるじゃない。あれのロケハンだって行って、編集の人がキャンプに付き合わされてたらしいよ(笑)

あんかけ (笑)


タコワサ そうだ、話しておきたいのがある。

あんかけ なんですか?

タコワサ 俺の大好きな作品『ダイの大冒険』が今アニメされてるの、その作者である三条陸先生と稲田浩司先生のコンビで「ダイ」連作後に『冒険王ビィト』ってマンガを連載してたの、その途中で絵を描いてる稲田浩司先生が病気になって連作が休止状態なっちゃったのよ。それが10年の時を経て復活して今連載中なのよ。

あんかけ 10年、長いですね。

タコワサ 連載してるのも雑誌も複雑で。元々「月刊少年ジャンプ」で休載、その間に雑誌名が「ジャンプSQ」に変わって、その季刊誌である「ジャンプSQ RISE」っていうのがあって、そこで連載中。だから年に4話しか読めないの。

あんかけ 進まない(笑)

タコワサ 好きな『血界戦線』の続編の『血界戦線B2B』っていうマンガもこの雑誌なのよ。生きてる内に終わるのかな。

あんかけ 『HUNTER×HUNTER』や『BASTERD!! -暗黒の破壊神-』と同じ悩み(笑)

タコワサ 『バガボンド』や『ガラスの仮面』とかね(笑)

あんかけ 連載再開がニュースになる作品達。

タコワサ 『働きマン』も続きが読みたい。

あんかけ 作者が辞めたって言ってましたよね。病気から戻ってきた時に出版業界が厳しい状態になっててもう描けないって。

タコワサ でも、その後週刊誌は文春砲とかで勢いあったけどね。そこで復活の希望を持ったけどダメだった。終わるなら終わったって正式発表欲しいよね。


タコワサ 10巻くらいで読める作品だと『ダンジョン飯』と『ブルーピリオド』あたりかな。

あんかけ 『ダンジョン飯』は5巻くらい読んで、ネタがグルグルし始めたので読むの辞めました。

タコワサ 実際、俺も3巻くらいで終わる漫画だと思ってたの、それが気がつけば9巻まで出てるのよ。

あんかけ それくらいで終わってたら最高に面白かったかも。

タコワサ 今は風呂敷広げちゃって、続く気配はすごいんだけど。初めは「飯」がメインで面白かったのに今は「ダンジョン」がメインだからね。まあタイトルに偽りはないけど(笑)

あんかけ 『ブルーピリオド』の方は知らないですね。

タコワサ 美大生の話。「ハチクロ」も美大生の話だけどあれは青春でこっちは美大自体がテーマの話。

あんかけ 面白いですか?

タコワサ 単純に絵に興味のなかった男の子があるきっかけで興味を持って美大を目指すところから始まるの。トップの美大目指すのってこんなに大変なんだってのがわかる。作品を作るって事がテーマだから、俺らクリエイティブの仕事してる人には特に響くと思う。


タコワサ 後は、『SPY×FAMILY』の話はいいか。どうせほっておいても売れるだろうし。

あんかけ (笑)。ジャンプ連載でしたっけ?

タコワサ ジャンプ+の方だね。意外だった本誌の方に掲載だったのは『チェーンソーマン』。

あんかけ 「チェーンソーマン」は作者がtwitterで1話掲載してて、面白かったから読もうかと思ったんですけど、未だ手を付けてないですね。今はジャンプ作品はほとんど読んでないです。

タコワサ ジャンプは「鬼滅の刃」とか「ハイキュー!!」とか人気作がどんどん終わってるよね。

あんかけ 元々ジャンプ作品は2つしか読んでなかったんですよ。

タコワサ 2つ? 何と何?

あんかけ 『HUNTER×HUNTER』と『ONE PIECE』。

タコワサ どっちも長いやつ(笑)。それぞれ休載と連載が(笑)

あんかけ 『HUNTER×HUNTER』連載してたらジャンプのデジタル版買ってしまう。

タコワサ 俺も雑誌買ってしまう。コミック化までなんて到底待っていられない。

あんかけ ジャンプ買ってる時に他のマンガもチラッと読みましたけど、それこそ『僕のヒーローアカデミア』とか。ただ正直、面白さがわからなかった。

タコワサ 「ヒロアカ」はコミック買って読んではいるけど、同じ超能力ヒーロー物だと「ワンパンマン」の方が好きかな。

あんかけ 「ワンパンマン」は面白い。力のインフレのさせ方に困ってる感じは受けますけど(笑)

タコワサ 元々ワンパンで決着がつくってコンセプトで始まってるマンガだからね。

あんかけ いかに2番手、3番手に苦戦させるかって話になってるじゃないですか。

タコワサ ただのギャグマンガだったのにね。みんな忘れてるかもしれないけど、一番初めの敵の名前覚えてる?

あんかけ 覚えてないですね。

タコワサ 「ウイルスマン」だよ、完全にアンパンのオマージュだったのに。誰ももう覚えてない(笑)。「ワンパンマン」VS.「ウイルスマン」ってこんな一発ネタから始まったマンガなのに。ここまで続くとは。

あんかけ 未だにONEさんの原作も続いてますもんね。

タコワサ しかも無料で公開されてね。ずーっとネタバレをされているっていう。

あんかけ 正確に言うと、そっちが原作なんですけどね(笑)まあ清書待ちという新しいスタイルですよね。

タコワサ ジャンプ作品だと『Dr.STONE』とかは楽しめるんじゃない?

あんかけ いや、やっぱり、そもそも僕は青年誌育ちなので、ジャンプ作品はあまり合わないのかも。

タコワサ 「ヤンマガ」「ヤンサン」「ヤンジャン」とか?

あんかけ 「ヤンマガ」「ヤンサン」がメインでしたね。「ヤンサン」は廃刊になりましたけどね。

タコワサ 「ヤンサン」終わったんだ。俺は「ヤンジャン」だけは「キングダム」のためだけに毎週買ってるけど、他はコミックで買う感じかな。

あんかけ 「ヤンジャン」だと『リアル』って面白いマンガがあるじゃないですか。いつまで経っても連載が始まらないっていう。

タコワサ たまーに連載してるよ「リアル」の方は。井上雄彦先生は『バガボンド』の方は忘れちゃってるみたいだけどね。

あんかけ 描きたくなくなったんですよ。きっと(笑)

タコワサ 青年誌だと後は「モーニング」?

あんかけ 「モーニング」だと『GIANT KILLING』くらいですかね。後は大好きな「島耕作」が相談役として頑張ってますよ。

タコワサ コロナ禍で大変だろうね初芝も。俺も「モーニング」だと「ジャイキリ」と 『グラゼニ』とかかな。

あんかけ 『宇宙兄弟』もありますね「モーニング」。

タコワサ 「宇宙兄弟」は途中まで読んでたけど、どこまで読んだか、どこまで見たかみんな覚えてない人多いよね。

あんかけ 「コウノドリ」もやってるし、「モーニング」はやっぱり名作揃いですよね。最後には『クッキングパパ』御大が控えてるし(笑)

タコワサ 100巻超えてるよね。

あんかけ 超えてますよ。113巻出てます。

タコワサ いつか100巻越えマンガの話もしたいね。この大波にもいつかは立ち向かわないと。

あんかけ 僕は『ゴルゴ13』しか知らないけど。

タコワサ その昔はさ、横山光輝の『三国志』(全60巻)に子供達は戦々恐々としてたのに、今は100巻のマンガ結構あるよね。『こち亀』とか『はじめの一歩』とか。

あんかけ 今「モーニング」の連載中マンガをネット見たんですけど、しれっと「働きマン」が残ってる(笑)

タコワサ 作者は終わらせたいけど、編集部が終わらせたくないんだよ。それか忘れてるか。

あんかけ 「バガボンド」が連載中は一歩譲ってアリだけど、「働きマン」が連載中なのはおかしいぞ! モーニング編集部!

タコワサ ここで言っても多分届かないよ(笑)

「まんが雑談 お題」- 10~25巻完結編 -

完結マンガ - 10〜25巻編 -

■20巻以内で完結している作品

あんかけ まず手軽に読みやすい20巻以内で完結している好きなマンガあげて行きましょう。

タコワサ 文庫本だと巻数変わるよね。

あんかけ なので文庫本や特装版じゃなくて普通の単行本で。

あんかけ じゃあ、まず出てくる好きなマンガだと『MASTERキートン』(全18巻)。浦沢直樹作品は『MONSTER』とか『20世紀少年』とか色々読んでアレだったけど「キートン」は面白い。

タコワサ ああ、「キートン」いいよね。みんなアレで「砂漠でおしっこから飲み水作る方法」とか学ぶんだよ。

あんかけ アニメで始めにやってたのが「戦車と戦う回」と「砂漠の回」だったはずで、それでみんなの心に残ってんるんだと。

タコワサ アニメ化って「MONSTER」の前だっけ後だっけ?

あんかけ 「キートン」(1998年~)の後に「MONSTER」(2004年~)ですね。

タコワサ そういえばさ、「キートン」って完結後に追加で新刊が出てるの知ってる?

あんかけ それは知らない。

タコワサ 『MASTERキートン Reマスター』って名前で出ててさ、その第1話が東欧の人身売買のすごい重い話なの。 

あんかけ ああ本当だ。調べたら他にも「キートン動物記」とか色々あるみたい。


あんかけ あとね、名作が意外な短さであるんですよ。

タコワサ 意外?

あんかけ そう、『幽☆遊☆白書』が全19巻。

タコワサ 「幽白」か、そうね。意外に短んだよね。

あんかけ 「仙水編」くらいまでは本当に面白い。

タコワサ 俺は「仙水編」もアレはアレで好きだけどね。壊れてて。


タコワサ 20巻以内で言うと『岳 みんなの山』(全18巻)があるね。

あんかけ 山登るやつでしたっけ。

タコワサ そう、小栗旬主演で映画化もしてた。最後ちょっと忘れちゃったな、主人公生きてたっけ?

あんかけ ここではネタバレ系は止めましょう。

タコワサ そうね。そこは実際にマンガ読んでもらいたいもんね。

あんかけ 「岳」って聞くと阿部寛と岡田准一がエベレスト登る映画と混同しちゃうんですよ。

タコワサ それは「エヴェレスト神々の山頂」だね(笑)


タコワサ 10巻くらいで完結してる作品だと結構ドラマ化されている作品多いね。『うさぎドロップ』(全9巻)とか『動物のお医者さん』(全12巻)とか。

あんかけ 「動物のお医者さん」って少女漫画でしたっけ?

タコワサ そうだね。「花とゆめ」で連載してたはず。それでさ、「動物のお医者さん」の佐々木倫子先生の作品好きで結構読むんだけどさ、先生の絵って動きがないんだよね、絵が止まってるって言うか。とにかく独特。

あんかけ 佐々木倫子さんのマンガあんまり読んだことないから分かんないなあ。

タコワサ 最近だと『チャンネルはそのまま!』(全6巻)がドラマ化されてたよ。ほぼ「水曜どうでしょう」だったけどね。ナレーターと助演がヒゲ(藤村忠寿氏)だったし。

あんかけ HTB全面協力(笑)


タコワサ 短い作品で言うと『プラネテス』(全4巻)があるね。幸村誠先生が今連作している『ヴィンランド ・サガ』(既刊23巻)は一向に終わる気配はないけどね。

あんかけ 10巻以内は今回はやめて中編作品でやりましょう。


タコワサ あ、『おるちゅばんエビちゅ』が全15巻だ! ただこれもう手に入らないだろうな(笑)。

あんかけ なんですかそのマンガ。

タコワサ もうね酷いの下ネタが、ポップな絵で。主人公は当時1,030円(税込)で買われてきたハムスターでね。これが喋るし、家事もするし、下ネタ言うしって言う内容で。

あんかけ 何言ってるかよく分かんないっす(笑)

タコワサ そのハムスターのご主人様(飼い主)がバブル時代を経験したOLで、かいしょなしの彼氏と付き合ってるのよ。

あんかけ 色々カオスですね。

タコワサ アニメ化もされてるんだよ。内容が内容だけにド深夜だったけど。

あんかけ 調べてみたら監督は「エヴァ」の庵野監督じゃないですか。

タコワサ そう。超迷作だね。それがさ、最近本屋に言ったらこのマンガの続編が出てるの。その名も『おるちゅばんエビちゅ ちゅ~』。2(ツー)がネズミだからチューになってるの。

あんかけ どうでもいい(笑)。


あんかけ 僕ね、中編規模で大好きな作品があるんですよ。それがね、『課長島耕作』(全17巻)。

タコワサ どの? ああ、「課長」ね。島耕作はどこまで登り詰めてるんだっけ? 常務? 社長?

あんかけ よく分かんない(笑)。会長の次くらいまで行ってますね。

タコワサ 会長の次って何さ?(笑)

あんかけ 相談役的な(笑)

タコワサ 島耕作って最近、異世界にも行ってなかったけ?

あんかけ 『騎士団長 島耕作』。これはオムニバスですね。

タコワサ ああスピンオフ的なやつね。

あんかけ それでね、昔の島耕作を読むと皆イメージが違うと思いますよ。

タコワサ 課長時代て一番最初のやつだっけ?

あんかけ そうです。目を合わせると不倫するやつです。あれくらいローコストに不倫できるのっていいですよね。

タコワサ その女性たちのおかげで出世していくんだよね。

あんかけ その展開はもっと後になってからですね。1巻とかマジで頭おかしい(笑)

タコワサ (笑)ちょっと読み直したいな。

あんかけ 例えるなら、『魁!!男塾』が王道ファンタジーだとすると、「島耕作」は社会派ファンタジーだから。

タコワサ (笑)。「島耕作」みたいに長編でも分れてるやつ読みやすいよね。『カイジ』シリーズとか。あれどのシリーズも大体13巻くらいだし。


■20巻ちょっと超える作品

あんかけ 一応、20巻少し超える作品も話しますか。

タコワサ ジャンプ作品だと『ヒカルの碁』(全23巻)、『暗殺教室』(全21巻)あたりかな。サンデー系だと『ARMS』(全22巻)とか『機動警察パトレイバー』(全22巻)とかあるね。意外にさ、「パトレイバー」のファンだって言っててアニメしか見ていない人多いんだよね。

あんかけ 原作がどっちか分からない人が多い。メディアミックスの一環でのマンガ化だと思ってる感じ。

タコワサ 『のだめカンタービレ』も25巻で終わってるか。読んでた?

あんかけ ドラマの方は見てました。

タコワサ 竹中直人主演の?

あんかけ そう(笑)

タコワサ なんで外人の役をやらせたっ、て言うね。あの頃の日本映画、大体竹中直人出演してたよね。

あんかけ 断らない役者(笑)。でも、のだめは海外編になってから周りの評判良くなくて見てないんですよ。

タコワサ 原作だと、のだめって子がちょっと人とは違っておかしな子だったけど、海外行くとそれが普通って感じだからね。後、海外編あたりからギャグが減って普通の少女漫画っぽくなってる感があったかも。


あんかけ 最近完結したところだと『ザ・ファブル』(全22巻)。

タコワサ 俺は岡田准一主演の映画でしか見てないだよね。

あんかけ 僕はヤンマガ読んでて、南勝久さんが車以外でマンガ描いてるぞって読んでましたね(笑)。

タコワサ 『ナニワトモアレ』か(笑)


タコワサ 完結ばかりって言ったら『約束のネバーランド』も20巻で終わったばかりだね。

あんかけ 終わったんですね。

タコワサ 一方で『アクタージュ Act-age』は別の意味で終わってしまったけど……。

あんかけ 「約束のネバーランド」読んでないんですけど、面白かったですか?

タコワサ いや、絵も綺麗だし、話も凝ってて、良かったはと思うよ。

あんかけ なんかスッキリしない言い方ですね(笑)

タコワサ まだ完結してないけど、今超話題の『鬼滅の刃』も12月に完結巻が発売されるね。


あんかけ 後は『医龍-Team Medical Dragon』(全22巻)あたりですかね。

タコワサ ドラマ化してたっけ? 伊藤英明とかで。

あんかけ いや坂口憲二ですね。ただドラマ版は主人公も敵もキャラが全く違うんで、不思議な気持ちで見てました。

タコワサ ドラマ化で全く別物ってあるよね。

あんかけ 医療系ってドラマだと人気になりますからね。

タコワサ そっか、マンガ原作医療ドラマって多いよね、『Dr.コトー診療所』(既刊25巻)とか『JIN-仁-』(全20巻)とか人気だし。

あんかけ 『コウノドリ』(既刊31巻)とかもありますよね。小説原作だと『チーム・バチスタの栄光』あるし、『白い巨塔』なんて何回擦ったか分からないですしね(笑)

タコワサ マンガや小説読んでてもやっぱりみんな身体のことは気になるんだね。



あんかけ 今回はこんな感じですかね。

タコワサ 「20巻以内で完結してる好きなマンガテーマ」行けるかなと思ってたけど、もっと話せるよね。

あんかけ それは、また今度やりましょう。次回のテーマどうしましょうか?

タコワサ 今回やらなかったけど「10巻以内完結」とか「20巻以内で連載中の作品」とかもいけるそう。後「ジャンプ単体」で話したり、「スポーツ系とかジャンル」で絞ってみたり。

あんかけ そうですね、追々決めて行きましょうか。

タコワサ なんなら「鬼滅の刃」だけで1回話てもいいよ(笑)


■紹介マンガ

『MASTERキートン』(全18巻)

『幽☆遊☆白書』(全19巻)

『岳 みんなの山』(全18巻)

『うさぎドロップ』(全9巻)

『動物のお医者さん』(全12巻)

『チャンネルはそのまま!』(全6巻)

『プラネテス』(全4巻)

『おるちゅばんエビちゅ』(全15巻)

『課長島耕作』(全17巻)

『ヒカルの碁』(全23巻)

『暗殺教室』(全21巻)

『ARMS』(全22巻)

『機動警察パトレイバー』(全22巻)

『のだめカンタービレ』(全25巻)

『ザ・ファブル』(全22巻)

『約束のネバーランド』(全20巻)

『医龍-Team Medical Dragon』(全22巻)