「まんが雑談 お題」 - 最近買ったマンガ -2020年11月編-

最近買ったマンガ

最近買ったマンガ -2020年11月編-

あんかけ 最近どんなマンガ買いました?

タコワサ まずは『ブルーロック』(既刊11巻)かな。

あんかけ 「今のナンバーワンサッカーマンガ」みたいな広告やってますね。

タコワサ やたら色々PRやってるよね。

あんかけ 読んだ感じどうですか?

タコワサ 「サッカー日本代表がワールドカップで優勝できないのはエゴイストなフォワードがいないからだ」って前提で物語進めてるけどさ、そんなFWがいるだけで優勝できるならウルグアイもスウェーデンもとっくに優勝してますよ。

あんかけ ルイス・スアレスと我らが“ズラタン“ことイヴラヒモヴィッチの事ですか。

タコワサ 自伝も読んだけどズラタンほどのスケールを持ったエゴイストをわしゃ知らん。

あんかけ ワールドクラス(笑)

タコワサ その時点で破綻はしてるんだけど、

あんかけ だけど、

タコワサ まあファンタジーとして読んでみる。

あんかけ あくまでもサッカー見てる人間としては、日本人選手って海外ではセンターバックの評価が低くて、誰も世界レベルのCBになろうと思わないから。

タコワサ 優秀なサイドバックは排出してるのに。あそこは勤勉さが求められるから日本人には向いているのかもしれない。

あんかけ 海外で続けられてるCBは吉田麻也しかいなくて。

タコワサ ホンダや香川が去って各ポジションで世代交代進んでるのに未だに代表の一番手CB吉田麻也だしね。

あんかけ 僕は吉田麻也がイングランドでやれているのが不思議だと思ってる。フィジカルが大事な国なのに。

タコワサ 代表で最後に強い印象残ってるCBって闘莉王くらいか。ただ奴はFWとして期待されていた感じの方が強い。終わり5分は敵のゴール前に残ってろ! って。

あんかけ (笑)。まあスペインとかイタリアとかでも元々FWだろうとフィジカル強かったらCBにコンバートされますからね。

タコワサ 大事なのはフィジカル。

あんかけ 前回の「犯人たち事件簿」に続いて(笑) (※詳細は前回「スピンオフギャグマンガ」の回で)

タコワサ スペイン代表も変わってきたよ。ティキタカの時代は小さくて上手いのが多かったけど、今はデカくて強い奴ばっか。

あんかけ とりあえず「ブルーロック」に話戻しますか。

タコワサ 物語の結末をどうつけるかじゃないかな。俺まで2巻くらいまでしか読んでないけど。

あんかけ エゴイストかそうじゃないか以前に日本では点の取れないFWをめちゃくちゃ叩く文化がありますからね。

タコワサ 師匠とかはディフェンシブフォワードとかって呼ばれて頑張ってた。

あんかけ 柳沢とかは深夜の方が点を決めてるとか言われてる始末。

タコワサ 日本人メディアさんは決定力って言葉が大好きだからね。

あんかけ 僕が川崎でフッキになる前のウルクさんを見て、どんなに囲まれても前に行く意識が強かったんですよ。ただ当時はまだフィジカルが足りなかったから潰されたり苦し紛れのシュートで終わってた。

タコワサ そうなると交代させられるもんね。

あんかけ そう、日本だとそれが許されないから育たない。でも「ブルーロック」はマンガなんでね。

タコワサ 結局、点を決めさえすれば何でも許されるんだよ。エゴイストである前にそれ。エゴイストだろうとシュート外し続けたらどうしようもないから。

あんかけ (笑)

タコワサ 点を決める能力がある事が大前提よ。スアレスもズラタンもこの点においては絶対的だった。そうすりゃチームを自分のために作り替えれるし。ただそれで話は戻るけどウルグアイやスウェーデンはW杯で優勝したのかって話よ。ウルグアイは第1回のW杯で優勝しているけど、それは別の話としてね。

あんかけ スアレスはエゴイストではないじゃないですか。

タコワサ アヤックス時代はエグかったのよ。自分でガンガン行って結局決めちゃうんだけど。リヴァプール経てバルサでのプレー見てびっくりしたもん。「え、メッシにパス出すの!?」って。みんな丸くなって行く。

あんかけ 結局エゴイストのフォワードはいなかった説が。

タコワサ いたよ一人。ロマーリオ。

あんかけ (笑)

タコワサ ただ、奴の場合はエゴイストではなくただの自分勝手。

あんかけ 唯我独尊的な(笑)

タコワサ 試合前日どんなに酒飲んで女遊びをしても試合で点を決めれば文句はないんだろうってのを地で行ってた。

あんかけ 時代が違いますけどね(笑)

タコワサ とにかく「ブルーロック」終わり方。どうなるか見続けてやろうじゃない。でも今の俺のナンバーワンサッカーマンガは「GIANT KILLING」。


あんかけ 僕は『よんでますよ、アザゼルさん』(全16巻)。完結してる作品ですけど今読み始めたところです。

タコワサ 悪魔の物語だね。今世間では鬼のマンガが話題だけど。

あんかけ しょうもない能力を持った悪魔がひたすらやってきて、巻き添い事故が起こって。探偵ものではあるんだけど、もはやそこはどうでもいいみたいな。いい感じのギャグマンガですよ。

タコワサ まあ相手が悪魔だから何やっても許されるっていうあの価値観がね。

あんかけ しかもハエの悪魔ですしね。

タコワサ でもまあ、まずあの絵でしょう。悪魔ですって言ってあのファンシーな感じ。

あんかけ で体が2つあるのが面白い。

タコワサ こんなのこそ実写化すればいいのに。「暗殺教室」実写化するより。

あんかけ 日本の技術力では。

タコワサ いっそNETFLIXとかでやればいいのに。「デスノート」よりこっちをやれば事故らなかったかも。

あんかけ 問題は外人にあのシュールな感じが出せるかどうか。

タコワサ (笑)

あんかけ でもやっぱり「アザゼルさん」面白いです。いかれたキャラクターがたくさん出てくるんで。誰が主人公かもはや分からないけど(笑)。助手の女なんですかね(笑)

タコワサ アザゼルさんではない事だけは確か(笑)。呼ばれてるわけだし。


タコワサ あと買い出したのが『新九郎、奔る!』(既刊5巻)。このマンガ知ってる?

あんかけ 聞いた事ないですね。

タコワサ 作者なら知ってるはず。

あんかけ ああ、「パトレイバー」。

タコワサ そう、ゆうきまさみ先生です。そしてこれは「北条早雲」の話です。

あんかけ 誰?

タコワサ 小田原城でお馴染みの北条氏康。その北条家の祖です。ちなみに北条政子とこの北条家は別。だから後北条って呼ばれたりする。

あんかけ ほう。

タコワサ 時代的には「応仁の乱」前夜くらいから始まるの。しかし世の中的に北条家は全然フィーチャーされないよね。

あんかけ 当時の関東はど田舎でしたからね。

タコワサ 大河とかでも主人公になる事はないしね。

あんかけ 内容的には面白いんですか?

タコワサ まあ実績のある作家先生の作品だし安心して読めるよ。ただ時々英語喋る、現代語も入ってくる。「ウィンウィンの関係です」とかいっちゃったりする。

あんかけ 時代考証云々より読みやすさを重視してる感じなんですかね。

タコワサ そうだろうね。ただね、文字が多い。

あんかけ (笑)

タコワサ 最近のゆうきまさみ先生の作品ってセリフが長いのよな。パトレイバーの頃とかはもっと読みやすかった感じがある。ただ時代背景の説明とかが長くなるのはしょうがないだろうけど。

あんかけ それで京の人たちに「先の戦争」と呼ばれる応仁の乱がテーマなんですね。

タコワサ 始まりがね。ちなみに早雲は88歳まで生きたって言われてるの。

あんかけ 戦国時代では長生きですね。

タコワサ そうなの。64歳説ってのもあるけど、まあ長生きよ。だからマンガではどこまで描くのかには興味ある。

あんかけ そこ(笑)

タコワサ なんか、最近歴史物の何個か呼んでて『阿・吽』(既刊12巻)ってマンガも読み始めた。これは最澄、空海の話。これは平安だね。

あんかけ 「歴史物」ってテーマで一回話してみたいですね。

タコワサ そうね。多分後は「ヒストリエ」と「キングダム」の話くらいかもしれないけど(笑)

あんかけ (笑)


タコワサ 他に何か買ってる?

あんかけ そうそう、珍しく表紙買いしてしまった作品があるんですよ。

タコワサ ジャケ買い? なんて作品?

あんかけ これです『ケンシロウによろしく』(既刊2巻)。

タコワサ えーと、北斗の?

あんかけ スピンオフではない、と思うんですけど。

タコワサ 「ブラックジャックによろしく」の「よろしく」?

あんかけ 色々とかかってると思います。

タコワサ どんな内容なの?

あんかけ ギャグです。

タコワサ ギャグマンガなのね。

あんかけ 主人公がお母さんがヤクザの愛人になってしまったから復讐のために、まず「北斗の拳」を全巻読むところから始める(笑)

タコワサ イメージトレーニング?(笑)

あんかけ 結果指圧師になるんですけど。

タコワサ なんだそれ(笑)。え、それで終わり?

あんかけ これからどうするんですかね(笑)

タコワサ 指圧師になって終わってるの?

あんかけ 指圧師になって、弟子を取り始めました(笑)

タコワサ 読んだ作品は一子相伝でしょ(笑)

あんかけ なので先への不安感はあるんですけど。

タコワサ 不安と心配が混じる感じ。

あんかけ いや、表紙のパンチ力にやられましたね。

タコワサ 作者名は何これ、ジャスミン・ギュ?

あんかけ ジャスミン・ギュですね。

タコワサ 韓国系ではないのね。

あんかけ ちょっとよく分からないです。


タコワサ じゃあ、俺は、表紙というより帯で買ったマンガです。

あんかけ なんですか。

タコワサ 『紛争でしたら八田まで』(既刊3巻)。帯を書いているのが、あなたの敬愛している「ゴルゴ13」のさいとう・たかを先生ですよ。

あんかけ (笑)

タコワサ 紛争地区で「地政学」を使って事件を解決して行くって話なんだけど、基本プロレス技での解決場面も多い。要はフィジカルです。

あんかけ また(笑)

タコワサ 最近やたら地政学が叫ばれててさ。

あんかけ へー。

タコワサ 地政学の本を2冊くらい読んじゃったけどさ。要はさ、20世期は資本主義と共産主義どちらが優れているかの盛大な人類実験が行われてさ、結果は資本主義が勝ったわけだけどさ、近年は思想の戦いではなくて地政学的な戦いでしかないの。ロシアのクリミア併合とか中国の一帯一路とか。

あんかけ なるほど。

タコワサ それで気になって中でマンガでまで地政学かと思って手に取ったらさいとう・たかを先生も勧めて来た訳よ。買っちゃうよね。

あんかけ 内容は?

タコワサ 気軽に読めて楽しいよ。ちょっとプロレスの知識が必要なところがあるけど(笑)。主人公が学生時代に、寮部屋の同居人に「部屋で堂々とポルノ読むんじゃねー」って言われて「うるせー、こっちは武藤敬司の新団体で大変なんだよ!」って返すの、要はプロレス雑誌を読んでるって事。

あんかけ 分からないと笑えない。後昔の事だって事も理解できない(笑)

タコワサ そう、ただ話題も色々転々としてて、初めはミャンマーで次がタンザニア、イギリスというかIRAがらみ、今がウクライナ。テンポ良く進む。

あんかけ さいとう・たかを先生もIRAはよく扱ってましたしね。


タコワサ 『映像研には手を出すな』(既刊5巻)にもやっと手を出した。

あんかけ アニメ全部見たかったんですけど、ちょっとしか見れてないです。

タコワサ マンガ面白いね。

あんかけ 妄想がひたすら進んでいく。ただ実際にやってる事はただ絵を書いて動かしてるだけってのが面白いですよね。

タコワサ あれを男の子たちが主人公だった誰も見向きもしてくれないんだろうね。やっぱもう主人公たちは女の子にしないと誰も見てくれないんだろうね。

あんかけ そうでしょうね。

タコワサ しょうがないけどね。


■紹介マンガ

『ブルーロック』(既刊11巻)

『よんでますよ、アザゼルさん』(全16巻)

『新九郎、奔る!』(既刊5巻)

『阿・吽』(既刊12巻)

『ケンシロウによろしく』(既刊2巻)

『紛争でしたら八田まで』(既刊3巻)

『映像研には手を出すな』(既刊5巻)